世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする、「Steenz Breaking News」。今日は、11月28日にオープンした「グリーンローソン」についてご紹介します。
ローソンが未来に向けて実験中
11月28日(月)、コンビニ大手のローソンが、未来に向けた新たな一歩を踏みました。東京・大塚にオープンしたのは、サステナブルなコンビニを模索する実験店舗「グリーンローソン」。食品ロスやプラスチックゴミの削減、アバター接客の導入など、近未来的な取り組みに注力しているそう。
普通のローソンとは、具体的にどのような違いがあるのでしょう。実際に筆者が店舗に行ってきましたので、その特徴をご紹介します。
グリーンローソンに行ってみた
入店してまず驚いたのが、パネルの中で動く「アバター」の店員さん。これは、身体的なハンディキャップや年齢、あるいは育児・介護をしながらでも働けるなど、現行のコンビニエンスストアでの働き方に内在する障害や規制にとらわれない働き方ができる仕組みだそう。
商品棚に並んでいる商品は、いつものローソンとほとんど同じ。しかし、チルド弁当の姿がなく、弁当は冷凍弁当と店内厨房のみ。大きな社会問題となっている、消費期限切れによる廃棄の削減にもつながりそうですね。
その他にも、冷凍・冷蔵ケースのほとんどが、CO2排出量削減のために扉付きになっていたり、入り口にスロープがあったり、通路が広くとられていたりと、随所にサステナブルでインクルーシブな取り組みを感じました。
さらに、リサイクルウェアの回収ボックスや紙袋回収まで設置してあります。
もちろん、お会計はすべてセルフレジ。使い慣れていないひとでも、遠隔操作でアバター店員さんが助けてくれるので心強いです。また、レジでのレジ袋とカトラリーの配布・販売はしていません。
「未来のコンビニ」が近所にできる日も近いかも
今後は、この「グリーンローソン」での検証結果をもとに、少しずつ全国のローソンの店舗にもサステナブルな取り組みが次々と導入されていく予定です。今後も、こうした取り組みが進んでいくことが見込めるコンビニ業界。「未来のコンビニ」が、近所にできる日もそう遠くないかもしれません。
ちなみに「グリーンローソン」では、今回ご紹介したポイント以外にも、アッと驚く試みがさまざまなところに散りばめられています。ぜひ実際に足を運んで、体験してみてください。
Image&Text:Kei Hayashi