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世の中に貢献できる作品とは?ジャンルレスに創作活動をする美大生【morohashi miku・19歳】

世の中に貢献できる作品とは?ジャンルレスに創作活動をする美大生【morohashi miku・19歳】

「気になる10代名鑑」の292人目は、morohashi mikuさん(19)。武蔵野美術大学で油絵を学びつつ、立体作品から映像作品まで、ジャンルにとらわれることなく、創作活動をしています。作品を通して世の中に貢献したいという目標をもつmikuさんに、創作活動を始めたきっかけや将来の展望をうかがってみました。

morohashi mikuを知るための5つの質問

Q1.どんな活動を行なっていますか?

武蔵野美術大学油絵学科で学びつつ、映像や立体など、いろんな媒体を用いた作品をつくっていて、完成した作品や制作風景をSNSに投稿しています。最近ではアクセサリーづくりも始めて、いまはデリカビーズでつくる指輪を試作中です。ゆくゆくはネックレスやブレスレットなども制作して、販売していきたいです。

個人的な創作物は、学外の空き時間を有効活用してつくっているんです。課題も多いので、寝る時間を削って取り組むことも。でも、意外とそれでも大丈夫で、やる気があれば乗り切れるタイプなんです」

 

 

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​Q2. 活動を始めたきっかけは?

「絵を描くことを始めたきっかけは特になくて。物心ついたときから絵を描いたり、粘土などでなにかを作るという作業が好きな子どもでした​​。

本格的に美術を学ぶことを決意したのは、高校受験のときです。どんな高校に行きたいか考えたとき、自分は何がしたいのか、何ができるのかということを自問自答した結果、やっぱり美術しかないと確信して、美術科のある高校に進学したんです。そこで油絵を専攻したことがきっかけで、大学も油絵学科を選びました。

もしもあのとき、普通科の高校を選んでいたらどうなっていただろう……と思うと、ちょっと怖いような気もします」​​

Q3.作品へのこだわりは?

専攻は油絵ですけど、その表現方法とか媒体にこだわらない、っていうのがこだわりです。伝えたいことに合わせて、使う媒体を選ぶようにしています。

例えば、犬を表現したい、キャッチーで楽しげな雰囲気にしたい、となったら、油絵で崩した感じで描くより、立体で不思議な形の犬をつくったほうが面白いし、思いも伝わりやすいと思うんです。なので、油絵だけでなく、映像や写真、立体、それに音楽など、シーンに合わせて制作しています。

もともと油絵作品しかつくっていなかったんです。油絵って、いい意味で個々の個性が強い世界なので、どうやって自分の個性を出して生き残っていくかが大きな課題で。私は個性を出そうとすると、何すればいいかわからなくなってしまうタイプなので、正直、油絵には限界を感じていて。

悩んだ結果、油絵にとらわれすぎず、他のジャンルと自由に組み合わせればいいのかも……という答えに辿り着いたんです」

 

Q4. 創作する中で悩みはありますか?

「自分の絵は世の中に求められているのかなと考えて、落ち込んでしまうことがあります。

工芸工業デザイン学科の友人の作品を見てから、他の子たちはこんな世の中に貢献できそうなものをつくっているのに……と比べてしまって。油絵はどうしても自己満足の要素が多いけど、自分が満足しているだけじゃダメだって思って。私の生み出す作品を通して、世の中にどうやったら貢献できるだろうといつも考えています。

まだまだ答えは出ていないですが、自分なりのやり方を見つけていきたいです​​​​」

Q5. 今後の展望・将来の夢は?

「来年の大学の文化祭で、美術作品やアクセサリーの販売をする予定です。それとは別に​​、友人とチーム展の計画も立てているところなので、それも成功させたいです。

将来は、油絵やアクセサリーの作家をやりながら、ショップでもなんでもいいので、何かをプロデュースしてみたいです。店の内装デザインにも興味があって。学校で得た技術を活かしつつ、世の中に貢献できる作品作りをしていきたいです」​

miku morohashiのプロフィール

年齢:19歳
出身地:静岡県浜松市
所属:武蔵野美術大学油絵学科油絵専攻
趣味:アニメを見ること
特技:筆が早いこと
大切にしている言葉:ありがとう

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Photo:Eri Miura
Text:Mai Sugawara

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Mai Sugawara

ライター

2002年生まれ、東京都出身。青山学院大学 総合文化政策学部 在学中。Steenzには2022年6月より参加。学生ライターとして「気になる10代名鑑」のインタビュー記事執筆を担当している。

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