世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする、「Steenz Breaking News」。今日は、世界最年少のトランスジェンダーモデル、ノエラ・マクマハーさんについて、ご紹介します。
10歳のトランスジェンダーモデル
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今年の「New York Fashion Week」でひときわ輝きを放ったモデル、ノエラ・マクハマーさん。10歳という若さにしてランウェイを歩き、「世界最年少トランスジェンダーのモデル」として、世界中から注目を集めています。
ファッションブランド「Trans Clothing Company」のモデルとして、7つのショーに登場したノエラさん。2歳のときから「自分は男の子ではない」と母親に話していたそう。そして10歳になったいま、出生証明も男性から女性に変更しています。
ノエラ・マクハマーさんの夢は?
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「世界最年少のトランスジェンダーモデル」と称されていることについて、どう思うかを聞かれたノエラさん。それに対し、「とってもクールなこと。だって、(モデル活動を通して)多くの人や子どもたちに、『トランスジェンダーであることは悪いことじゃない』と示すことができるから」と語ったそうです。
そんなノエラさんの夢のひとつは、トランスジェンダーの子どもたちに光を当てること。ノエラさんの母親も「トランスジェンダーの子どもたちを疎外するようないまの政治情勢の中では、とっても意義深いことだと思う」と語っています。
次世代を担うファッショニスタとして、また、トランスジェンダーの子どもたちに希望を与えるロールモデルとして、今後もキャリアを築いていくというエラさん。日本のランウェイを歩く日も、遠くないかもしれませんね。
トランスジェンダーの子どもを描いた作品も
ノエラさんの活躍をきっかけに、「トランスジェンダーの子どもたちのことを知りたい」と思ったなら、映像作品や本の中からヒントを探すのもひとつの手です。
例えば、米国の絵本作家、アレックス・ジーノによる「ジョージと秘密のメリッサ」。家族や友達に性の不一致を明かせずに苦悩しながら、ありのままを受け入れてもらおうと奮闘する、10歳のジョージの姿を描いた物語で、作者自身もまた、トランスジェンダー当事者のひとりです。
映画作品であれば、Amazonプライムオリジナルの『エニシング・イズ・ポッシブル』もおすすめ! トランスジェンダーの女子高生の甘酸っぱい青春模様を描いた作品です。
どちらの作品とも、きっとジェンダーやセクシュアリティの考えを広げてくれるでしょう。多様なアイコンが彩るファッションやエンターテイメントの世界から、これからも目が離せません!
Reference:「At age 10, this transgender model is advocating for other kids」(Reuters)Text:Kei Hayashi