「気になる10代名鑑」の285人目は、モカさん(19)。ファッションの専門学校に通いながら、スタイリストになることを目指し、作品撮りに力を入れています。シンガーソングライターのあいみょんに憧れて、ファッションの道に進もうと決意したというモカさんの、創作スタイルとモチベーションについて聞いてみました。
モカの活動を知る5つの質問
Q1. いま力を注いでいる活動は?
「高校生のときからスタイリングをやり始めて、主に作品撮りに力を入れています。いまは文化服装学院に通っていて、課題として作品撮りすることも増えてきたので、さらに完成度の高いものを目指して頑張っています。
人をワクワクさせるようなスタイリングのヒントを得るためには、服のことを勉強するだけじゃ足りなくて、実生活で見たり感じりしたことや、普段の会話から生まれるアイディアがすごく大事で……。
たとえば、私はすくに部屋を汚くしてしまうんですけど(笑)、でも部屋に散らばった服の組み合わせが意外とかわいかったり、仲のいいクラスメイトとおしゃべりで思い出した、小学生のときに流行ったアイテムがスタイリングに活かせたり。なので、日々アンテナを張るようにしています」
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Q2. 影響を受けた人物は?
「あいみょんです。あいみょんにハマったことで、スタイリストになるという目標ができました。中学3年生のときに曲を聞いてハマり、MV、衣装、人柄点……とにかく全部に惹かれたんです。
あいみょんを深堀りしていくうちに、スタイリストの二宮ちえさんという方の存在を知りました。二宮さんが生み出すスタイルに、本当にワクワクして……。私も自分じゃ着られないような服をスタイリングしてみたいという気持ちが強くなりました。いまは二宮さんのアシスタントになることが目標です」
Q3.最初のアクションは?
「高校生の先輩が作品撮りをしたり、文化祭でファッションショーをしていたんです。その姿を見て、『高校生でもこんなことができるんだ! やってみたい!』って刺激をもらって。
それから、ヘアメイクの道に進みたい同級生とタッグを組んで、見よう見まねで作品撮りを始めました。モデルは、学校の中でイメージに合う子をナンパしたり(笑)、母や弟にお願いしたりすることもありました。
もともと両親とも、服にこだわりがある人で。その影響もあって、小学生くらいから古着屋に通っていたんです。古着屋さんのChicagoの500円コーナーを漁ったり、ZARAやH&Mをすすめられて、頻繁にのぞきに行ったり。そういう環境も、いまのアクションにつながっていると思います」
Q4. 苦労していることありますか?
「やっぱりお金がないので、予算面ではいつも苦労しています。いかに少ない予算で、自分で思い描いたスタイリングに近付けるか工夫しています。
アイテムは古着でそろえることが多いです。やっぱり安いし、1点ものなので。でもイメージに合うものを見つけられないときは、自分でつくることもあります。安く買ったコンバースにファーを貼り付けて、毛皮のブーツみたいにしたり。
工夫しながら理想に近づけていく作業は、大変だけどすごく楽しい。ないものから工夫して生み出す経験も自分の力になると思って、前向きな悩みだなって思います」
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Q5. 将来の夢は?
「絶対にスタイリストになる! あいみょんが私をワクワクさせてくれたように、いつか私も、誰かをワクワクさせるようなスタイリングができるようになりたいです。
あとは大きな夢としては、若い人がもっと自由に、いつまでもファッションを楽しんでいられる雰囲気を作りたい。街を歩いているとき、ド派手なおばあちゃんとかを見ると、『私もいつまでも、あんなふうにファッションを楽しんでいたい!』って思うんです。だからこそ、人の心を動かせるような作品に参加したいです。
そしていつか、あいみょんのスタイリングを担当するのが夢! 特にきっかけを与えてくれたMVの衣装を担当できたら幸せですね」
モカのプロフィール
年齢:19歳
出身地:東京都世田谷区
所属:文化服装学院 流通課
趣味:ギター、カレー屋さんめぐり、カラオケ
大切にしている言葉:「ありがとう」と「おいしい」
モカのSNS
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Photo:Eri Miura
Text:Minori Abe