Steenz Breaking News

困窮家庭の子どもたちに本を届けよう。読書好きなら参加したい「ブックサンタ2022」【Steenz Breaking News】

困窮家庭の子どもたちに本を届けよう。読書好きなら参加したい「ブックサンタ2022」【Steenz Breaking News】

世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする、「Steenz Breaking News」。今日は、困窮家庭の子どもたちに、クリスマスプレゼントとして本を届ける「ブックサンタ2022」についてご紹介します。

7人にひとりの子どもが貧困状態にある日本

厚生労働省によると、2019年の18歳未満の子どもの貧困率は13.5%。7人にひとりが貧困状態にあります。そして貧困家庭の中には、クリスマスのようなイベントを体験できない子どもたちも多いのです。

そういった子どもたちのために活動している団体が、NPO法人チャリティーサンタです。チャリティーサンタでは、子どもたちが家庭の事情に関係なく、笑顔でクリスマスを過ごせるようにブックサンタ」という活動を行なっています。

本屋さんやオンラインで「サンタ」になれる

 

2017年からスタートしたブックサンタは、クリスマスに絵本や児童書を困窮家庭の子どもたちにプレゼントするチャリティプログラム。絵本や児童書を書店で選んで寄付すると、全国の子ども支援団体や児童福祉施設の人々が、サンタクロースとなり子どもたちに届けてくれます。

ブックサンタの輪は年々広がっており、2021年には、3万5162冊もの絵本や児童書が集まりました。寄付する本を選べるパートナー書店も、2021年は42都道府県に留まりましたが、2022年は、ついに47都道府県の書店と連携することに。さらに今年は、いまなお戦争が続くウクライナから避難してきた子どもや、自然災害によって被災した子どもたちも対象となるそうです。

 

「ブックサンタ2022」は11月1日〜12月24日まで行っており、目標として5万冊を掲げています。12月13日時点で、29,716冊の絵本や児童書が集まっています。「困難な状況にある子どもたちにも、楽しいクリスマスを」という考えのもと、自身がサンタクロースとなって、思い出づくりのお手伝いをしている人が、日本各地に大勢いるのです。

ブックサンタへの参加方法

ブックサンタへの参加方法は、インターネットを用いたものやクラウドファウンディングなど、さまざまな方法ありますが、今回はその中でも取り組みやすい、書店へ行って寄付する方法をご紹介します。

書店から参加した際のブックサンタの流れは、「①パートナー書店で本を選ぶ」「②選んだ本を購入し、書店に預ける」です。本を購入する際に、「ブックサンタに参加したい」と書店員さんに伝えてください。

サンタとしての仕事が完了すると、ステッカーとサンクスレターがもらえます。サンクスレターにはURLが記載されており、本を受け取った子どもたちの感想を読めます。

多くの子どもが笑顔でクリスマスを過ごすためのこのアクション。自分の好きな本や思い出の本を、誰かと共有できるところも嬉しいポイントですよね。子どもたちも、自分では選ばない本と出合うことによって、世界が広がるかもしれません。

「そういえば、子どものころ、好きだったな」「よく読んでいたな」と思う本があれば、ぜひ子どもたちとその感動をシェアしてみませんか。近くにパートナー書店がない場合は、「オンライン書店」からの参加も可能です。

Reference:2019年 国民生活基礎調査の概況|厚生労働省
Image:valuepress
Text:Yuki Tsuruta

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Yuki Tsuruda

ライター

鹿児島県在住のフリーライター。販売職や事務職を経験後、2020年5月からフリーランスのライターへ。執筆ジャンルは、ものづくりやSDGsなど。

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