2022.12.09 Teen's Snapshots

歌って踊ってイラストも描ける！完全セルフプロデュースの美大アイドル【戌宮はつね・18歳】

「気になる10代名鑑」の279人目は、戌宮はつねさん（18）。多摩美術大学でアートを学びつつ、『多摩美アイドル ∞lette パレット』の2期生メンバーとして活動しています。将来は完全セルフプロデュースのアイドルになりたいと語るはつねさん。創作活動とアイドル活動の二刀流に挑戦するパワーの源について、詳しく聞いてみました。

戌宮はつねを知るための5つの質問

Q1. どんな活動をしていますか？

「『歌って踊るイラストレーター』として、多摩美術大学で作品づくりをしながら、『多摩美アイドル ∞lette』のメンバーとして、アイドル活動をしています。

∞letteは、多摩美の生徒が有志で参加しているプロジェクトで、衣装や映像、音響まで、完全セルフプロデュースをしているグループなんです。私はアイドル班として、歌や踊りをメインに活動しています。

『歌って踊るイラストレーター』は、自己紹介するときの肩書きが欲しくて、自分で考えたものなんです。得意な絵も描くしアイドルもするという、自分の活動スタイルにピッタリかなって思っています」

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Q2. 活動をはじめたきっかけは？

「アイドルになりたいと考え始めたのは保育園のとき。当時見ていた『クッキンアイドルアイ！マイ！まいん！』や『プリティーリズム』の影響で、人前で歌ったり踊ったりすることに憧れたんです。でもずっと一歩が踏み出せなくて、得意な絵を活かした漫画家やイラストレーターを目指していました。

転機は高校3年生のときでした。わたしと同じように、アイドルになりたいと思っていたけれど、挑戦する前に諦めてしまった子に出会ったんです。その子と自分を重ね合わせて、『このまま何もせずに諦めたら、きっと後悔する』って強く思って、アイドルになることを決意しました。もともと多摩美に行きたかったので、勉強しつつアイドル活動ができるいまのグループを見つけて、すぐに加入を決めたんです」

Q3. 活動する中で心がけていることはありますか？

「作品づくりでは、評価を気にしすぎず楽しむことを心がけています。『こういうのを描けば、たくさんいいねをもらえるかな？』みたいな他人からの評価を考えすぎて、何を描けばいいかわからなくなってしまった時期があって。いまは、自分のときめきを大切にしています。

アイドル活動では、ファンのみんなが飽きないように、SNSをマメに更新することを心がけつつも、SNSだけに時間を取られすぎて、私生活が疎かにならないよう気をつけています。ちゃんと見てもらいやすい時間を狙って更新したり、でも家に帰ったあとは電源を切ってデジタルデトックスしたりと、自分なりのやり方で向き合っています」

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Q4. 影響を受けた人や作品はありますか？

「スティーブ・ジョブズの『今日が人生最後の日だとしたら、私は今日する予定のことをしたいと思うだろうか？』という言葉と、アイドルグループ『femme fatale』に大きな影響を受けています。

アイドルをやってる場合ではないんじゃないか、イラストレーター1本でやっていくべきなんじゃないかと悩んだことがあったんです。でも、このジョブズの言葉を聞いたとき、イラストレーターだけをやっている自分も、アイドルだけをやっている自分も違うと思って。どちらもやっているからこそ自分らしいんだって気付かせてくれて、背中を押してくれた言葉です。

『femme fatale』は私の目標です。パフォーマンスはもちろんMVもすごく好きで、アイドルとしてもアーティストとしても、多くのインスピレーションを得ています。セルフプロデュースのアイドルを目指し始めたのは、彼女たちの影響なんです」