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政治家から社会政策まで…「おとな」を研究するメディアの編集長【清水あきひと・19歳】

政治家から社会政策まで…「おとな」を研究するメディアの編集長【清水あきひと・19歳】

「気になる10代名鑑」の282人目は、清水あきひとさん(19)。2020年から、「おとなを研究する」をコンセプトに掲げるメディア「おとな研究所」を立ち上げ、編集長として、政治や政策、経済などについて取材・執筆活動をしています。そんな清水さんに立ち上げたきっかけや、政治を扱うならではの苦難など、根掘り葉掘り聞いてみました。

清水あきひとを知るための5つの質問

Q1. いま、取り組んでいる活動について教えてください。

2年前に『おとな研究所』というメディアを立ち上げて、運営しています。いまは一時的に配信をストップしていますが、主に調査や取材・記事の執筆や動画など、コンテンツ制作全般を担っていました。

ここは学生を中心に、同世代だけで運営していて、主に政治や社会問題に関するトピックを扱っています。

関わっているメンバーは、性別や住んでいる場所、思想信条や興味のアル分やはさまざまで。僕は特に、こどもや若者政策をはじめとした社会政策に関興味があるので、そういった分野で活動している人に取材をしたり、記事を書いたりしてきました」

 

 

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Q2. 活動を始めるときに、いちばん最初におこなったファーストアクションは?

「まず、取材をしました。もともと文章を書くことは好きだったけど、取材をしたり、記事として読み手に向けて書いたりしたことはなかったので、手探りで進めていきました。

初めて取材をしたのは『れいわ新選組』を応援している同年代の方です。取材を申し込んだ理由は、プライベートな時間を使ってまで、政治家や政党を応援する理由を知りたかったから。それっとすごくエネルギーが要ることだし、同年代からすると、政治に関心があるというのは必ずしもかっこいいことじゃないのに、どうして熱心に応援しているんだろう……と疑問に思ったんです。

ありがたいことにこの記事への関心は高かったようで、立ち上げたばかりのメディアだったのですが、多くの人に読んでいただきました」

 

若者を魅了する”れいわ”とは | おとな研究所昨年の参院選で突如姿を現したれいわ新選組。その組織を下から支える“若者勝手連”と呼ばれる組織がインターネット上otonaken.com

 

Q3. 活動をする中で、つらかったことや悩みなどがあれば、教えてください。

「いくつかあるんですけど、ひとつは政治を扱うことの難しさです。政治や社会問題を扱う記事は、どうしても書き手の主張や政治信条が前に出すぎてしまいがちで。基本的には書き手に委ねているので、そういう記事の書き方を否定してこなかったんです。

でもその結果、特定の政治思想を前面に出した記事ばかりが投稿されることになって、一時はこのメディア自体が、特定の政党の支援を受けているのではないか……とSNS上で言われたことがありました。

あとはメディアの運営について。学校やそれ以外の活動もあって、ここ数か月間はメディアを動かせずにいます。10代も残りわずかだし、自分自身のことを見つめ直すのに精一杯で、『おとな研究所』のことを考える余裕がなくなってしまって。いろんな意味で自分の甘さも感じますが、今後より身の詰まった活動にしていくため、いまはやり方などを模索しているところです」

Q4. 印象的だった出会いがあれば、教えてください。

「記事を書いているうちに、何度か国会議員の方が反応してくださったんです。内容を褒めてくれたり、シェアしてくれたり。中には厳しいご意見をいただいたこともあります。でも、どちらにしろ、国政の場に自分の言葉を届けることができたと思っていて。それ以来、より読み手を意識するようになりました。

これまで取材してきた中で特に印象的だったのは、国民民主党の玉木雄一郎さん。聡明で、気さくで、僕たち若者に寄り添ってくれる姿勢やコミュニケーションが印象的でした」

 

Q5. 活動を通して、社会で実現させたいビジョンがあれば、教えてください。

若者が言葉の力を信じられる社会にしたいと思っています。自分の言葉に何の意味もない、何の価値もないと感じることって、すごくもったいないと思うんです。人間は自分が生きてきた過去をそれぞれ持っていて、その中で得てきた知識や感じてきたことは、言葉を通して互いに共有することができるはず。SNSを使ったムーブメントも盛んに起きていますよね。

ひとりひとりの言葉がきっかけで社会を変えられる、という成功体験をもっと多くの若者が持つことができれば、本当に助けが必要な人への支援や、制度を構築し維持することの必要性を、もっと強固にすることにつながると思います。

言葉の力をもっと示していくために、まだまだ書き続けたいと考えています。これからも政治家の方の話を聞いてみたいし、官僚の方の話も聞いてみたいと思っています」

清水あきひとのプロフィール

年齢:19歳出身地:東京都所属:早稲田大学文学部、早稲田祭運営スタッフ、情報団体・おとな研究所趣味:読書、古書店めぐり、御朱印集め、温泉めぐり、和菓子を食べること大切にしている言葉:人生は後ろ向きでしか理解できないが、前を向くことでしか生きることはできない(デンマークの思想家・キルケゴールの言葉)

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Photo:Eri MiuraText:Ayuka Moriya

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Ayuka Moriya

エディター

1999年生まれ、秋田県出身。東京外国語大学 国際社会学部在学時よりライター・エディターとして主にインタビュー記事の執筆、ディレクションに携わる。Steenzでは、2021年ローンチ当初より「気になる10代名鑑」のコンテンツ制作を担当。

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