世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする、「Steenz Breaking News」。今日は、現実世界で植林ができるNFTゲーム「Alóki」についてご紹介します。
注目を集めるNFT。実は電力消費の大きいブロックチェーン技術
2021年ごろから耳にするようになった「NFT」。「Non-Fungible Token」の略で、希少価値が低いとされていたデジタルデータを、複製・改ざんしにくくし、唯一無二の価値を持たせることができる技術です。特に、アートやゲームといったジャンルで、実用化が進んでいます。
こうした技術を駆使することで、さまざまな可能性が広がります。例えば、ゲームの世界でどんどんお金を稼ぐ、なんていうことも実現できるのです。通常、ゲーム内のキャラクターやアイテムは、そのゲーム内でしか使用できませんが、NFT技術を使えば、それらを販売して利益を得たり、他のゲーム内で使えたりできるようになったり、といった観点で、大変注目されています。
そんな注目のNFT、広がりを見せている一方で、「膨大な電力消費」が問題となっていることをご存じでしょうか。
NFTにも使われている、デジタルデータを複製・改ざんさせない、ブロックチェーンの技術は、その過程で大量の計算が必要になります。そこで、大量の電力を消費することとなるのです。
こうした技術がNFTの信用の裏付けとなっている構造上、大量の電力消費を伴うのは、回避しにくいもの。とはいえ、このまま環境負荷を見過ごすしかないのでしょうか。
環境負荷を抑える!NFTにおけるソリューション
NFTなどのブロックチェーン技術において、環境問題に与える影響を抑える方法があります。
そのひとつが「カーボンオフセット」を購入すること。カーボンオフセットとは、日常生活などにおいて避けられないCO2の排出を、森林保護やクリーンエネルギー事業などCO2排出量を削減する活動によって埋め合わせること。イギリスをはじめとするヨーロッパやアメリカなどでは盛んにおこなわれています。
NFTの取引によって排出した量をオフセット(埋め合わせる)するために、それに必要なクレジット(資金)を購入。そのクレジットを投資することで、CO2排出量が相殺されるという仕組みです。
実際に植林ができるNFTゲーム「Alóki」
いま、世界では、NFT技術の環境負荷削減に向けて、さまざまな取り組みが行われています。そんななかで、現実世界へのアプローチをしようと考えたのが、NFTゲーム「Alóki」です。
その内容は、ゲーム内でNFT取引を行うたびに、Alókiの所有する実際の熱帯雨林に植林されるというもの。
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植林を行うのは、同社がコスタリカ中心部に所有している750エーカー(約3㎢)の土地。この場所に1万本以上の木を植えることを目標としているのだそう。
またAlókiでは、植林以外にも、コンポストなどの環境保護活動ができ、それらも現実で行えるようになるようです。
NFTは、2017年に生まれたばかりの新しい概念です。メリットもあれば、デメリットもありますし、それらはこの先も変化を続け、新たな問題や、それに伴うソリューションが生まれてくることでしょう。今後の動向に、注目したいですね。
Reference:Alóki 公式サイト
Text:Tommy