世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする、「Steenz Breaking News」。今日は、スターバックスが2022年からスタートした寄付プログラム『Be a Santa Donation』についてご紹介します。
日本では相対的貧困が問題に
「貧困」と聞くと、「食べる物に困っている」「生活に必要なものが買えない」などというような、途上国に多く見られる「絶対的貧困」を想像する人が多いかもしれません。しかし、ここ日本でも、それとは異なる貧困が問題となっています。それが、ある地域や社会の大多数より貧しい状態を指す「相対的貧困」です。
厚生労働省によると、2018年時点で日本の相対的貧困率は15.7%。そのうち、ひとり親世帯は48.1%にもなります。こうした世帯の中には、日々の生活費を稼ぐことで精一杯なため、例えばクリスマスのようなイベントを行うlことができないという家庭も少なくないのです。
そういった家庭の子どもたちにクリスマスの思い出をつくろうと、スターバックスコーヒーが寄付プログラム『Be a Santa Donation』を開始しました。
寄付プログラム『Be a Santa Donation』とは?
今年からスタートした『Be a Santa Donation(みんなでサンタになろう)』。その内容をチェックしてみましょう。
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11月1日から12月25日のホリデーシーズン期間中、ビバレッジ(ドリンク)を注文すると、その売り上げの一部が、子どもたちにホリデーギフトをプレゼントする取り組みに活用されます。この取り組みは、「認定NPO法人 全国子ども食堂支援センター むすびえ」と協力しておこなっていて、プレゼントには、スターバックスコーヒーのフードのセットが贈られるそうです。
新作やお気に入りのビバレッジを楽しむだけで、子どもたちのサンタクロースになって、思い出づくりのお手伝いもできる……。『Be a Santa Donation』は、みんなが笑顔になれる取り組みだと言えそうです。
ひとりでも多くの笑顔を増やすために、まずは知ることが大切
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もちろん、知らず知らずのうちに飲んでいたドリンクが、誰かの笑顔につながっていた、なんていうことも素敵なこと。
しかし、このプロジェクトに込められた思いや、相対的貧困の現状を知ったうえで参加意識を持てば、誰かにこのことを伝えてみたくなったり、他にも相対的貧困へのアプローチを検討してみたりと、良いアクションが起こりやすくなるでしょう。
Reference:
「Let’s Be a Santa」をテーマにスターバックスのホリデーシーズンが11月1日(火)からスタート!|スターバックスコーヒージャパン
2019年国民生活基礎調査|厚生労働省
Text:Yuki Tsuruta