原宿駅の程近く、裏路地にあるカフェ。そこから聞こえてくるのは、ティーンたちの楽しそうなおしゃべり。以前「気になる10代名鑑」にも登場してくれたRinaさん(19)、ユウカさん(19)と、そのお友達のあやのさん(19)の3人は、どんな話題で盛り上がっているんでしょうか。
今回のテーマ:新しい音楽とどう出会う?
Instagramのストーリーは音楽との出会いの場
Yuka:最近はどうやって新しいアーティスト探してる?
Ayano:サブスクしてる音楽サービスのプレイリストで知ることもあるけど、やっぱり友達のインスタのストーリーからかな?
Rina:わたしも。自分が投稿するときも音楽にはこだわるし。直接BGMをつけられる機能使うと画質が悪くなるから、友達が聴いている音楽の画面を写真に収めたりして、ちょっと工夫して載せてるよ。
単にいま聴いている曲だけじゃなくて、ジャケ写が写真の雰囲気にあっているとか、そのときの社会情勢とマッチしている音楽を選ぶようにしているよ。
Yuka:でもさ、たまに「みんなが知らない曲をあげるのもなぁ」って、ちょっと躊躇しちゃうこともない?
Ayano:それ、めっちゃわかる。ストーリーなんて大量に更新されているから、みんなほぼ飛ばしているんだろうけど、それでもなんか気になっちゃう。
Yuka:だよね、独りよがりになっても別にいいんだろうけど……。でも、「この人、こういうの聴いてるんだ〜」っていう発見があるのはいいよね!
Ayano:あとさ、中学生のときとか、LINEのプロフィールにも好きな音楽載せてなかった?
Rina:やってた! いまはずっと変更してないのが残ってる(笑)。
TikTokでは歌詞が意外と大事
Ayano:TikTokの曲もなんとなく耳に残るよね。「好きなワケじゃないけど、知ってる!」みたいなことも多い。
Yuka:曲にもよるけど、それきっかけで好きになることもあるもんね。
Rina:わたしも邦ロックは普段あんまり聴かないんだけど、TikTokで「マカロニえんぴつ」を知って好きになった!
Yuka:逆にさ、自分が好きな曲が流行ってると少し嫌になることってない(笑)?
Ayano:それ、わかる気がする。謎のダンスとかも……。
Rina:あと、最近だと、TikTokで歌詞付き動画が回ってくることも多くない? それで、歌詞がいいなって思って、好きになったりするんだよね。
Yuka:そうそう、英語とか韓国語はわからないからめっちゃ助かる〜!
Ayano:日本の曲にはないニュアンスの表現が多かったりもするから、面白いよね。「ITZY」は歌詞がめっちゃ強くて、元気づけられる。
Yuka:歌詞があんまりハマらないと、「ただの恋の歌か…」っで終わっちゃって興味持てないもんね。
音楽番組はほぼ観ない?
Yuka:テレビで知らない曲を知ることってある? 昔はMステとか、音楽番組を激しくチェックしてたけど、あんまり観なくなったなぁ。みんなはどう?
Rina:好きなアイドルが出てるときは観てるけど、でも観なくなった感はある。
Ayano:わたしは昔からドラマが好きで、いまも毎日欠かさず見てるから、ドラマの主題歌はある程度わかるな。でもそういう話題できる友達がマジで少なくなった(笑)。
Z世代の共通話題はやっぱりK-POP!
Rina:最近だと、共通して話せる音楽の話題ってなったら、K-POPくらいだよね。
Yuka:うんうん。わたしはSEVENTEENが好き〜!
Ayano:もう根っからのK-POP好きだから、K-POPの話になると、みんなで盛り上がれるのが嬉しい!
Yuka:わたしは、K-POPって、メロディとか歌詞から入ることが多いんだよね。SEVENTEENもビジュアル以前に、それで好きになったから。
Rina:わたしもそうかも。曲から入って、けっこう繰り返し聴いて、あとからメンバーの顔を覚えるって流れ。K-POPならではのメロディってあるよね、日本の曲にはあんまりない、独特でクセになる感じ。
Yuka:すぐ耳が覚えるんだよね。パフォーマンスも頭に残りやすいし。
Ayano:世界観がちゃんとつくられているし、それに曲のテンポや音の感じもマッチしてる!
Yuka:そうそう。MVの世界観もいいよね。MVで好きになる曲もある。
Ayano:ほんと、映画レベルの完成度だよね〜。やっぱりK-POPの話がいちばん盛り上がるね(笑)。
今回のカフェは・・・SYNdicate cafe(原宿)
原宿から徒歩2分、路地裏に位置する、コンクリート躯体のおしゃれカフェ。カフェメニューはもちろん、純喫茶風プリンやパスタなど、スイーツやランチも充実のラインナップ。周辺も静かなので、ほっとひと息つきたいときに利用したいお店です。
Photo:Kaori Someya
Text:Sayuri Otobe
Edit:Atsuko Arahata