「気になる10代名鑑」の265人目は、エネさん(18)。ハンドメイドアクセサリーを制作したり、同世代のアーティストやDJと一緒にイベントを主催したりしています。「自分が何者なのか、日々悩む同世代たちの力になりたい」と語るエネさんに、影響を受けた経験や将来の夢について聞いてみました。
エネを知る5つの質問
Q1. プロフィールを教えてください。
「ハンドメイドのアクセサリーをつくったり、まわりの友達とイベントを主催したりしてます。
今日つけてきたアクセも自作のものです。世界観を言葉にして、と言われると難しいけど、『こんなパーツを使ったら面白そう』といった感じで、全体像を想像して、感覚的にビーズの形、大きさ、色味を見ています。誰かの真似っコじゃない、わたしにしかつくれないものを目指しているんです。
つくったアクセサリーは、イベントで販売もしていますが、世界観を表現するために、ヴィジュアル作りにもこだわってます。友達にモデルになってもらって、自分でスタイリング・撮影してるんですが、それがけっこう楽しくて!
ちなみに、よく聞かれるんですが、『エネ』は本名です!」
View this post on Instagram
Q2. 活動をはじめたきっかけは?
「もともと趣味としてはアクセサリーをつくっていたけど、本格的に制作を意識したのは、今年の4月に同い年の子たちでやったイベントからですね。そこで、さらに友だちの輪が広がったんです。昔から、同世代の子がやっている展示やイベントに足を運んでいたので、いつかは自分でも何かやってみたいなって思っていて。9月には、イベントを通して知り合った子たちを集めて、DJと物販のイベントを開催しました。
学校だと人見知りしちゃう性格なんですが、なぜかイベントで会う子たちとは、すぐに打ち解けられるんです。お互いのやっていることに『いいね!』って言い合って、疑問に思ったことも素直に聞いて。すごく刺激をもらえます」
View this post on Instagram
Q3. クリエイションに影響を与えたものは?
「身近な友人だったり、SNSだったり、いろんなものから影響を受けています。Pinterest、めっちゃ使っています。
あとは、お母さんに薦められて、高3の終わりくらいから始めた読書。いろんなことを吸収しています。最近だと、坂口安吾の『堕落論』が面白かったかな。読むのは大変だったけど、『死ぬることは簡単だが、生きることは難事業である』とか『青春は、生きることのシノニイムである』とか、すごくいまのわたしに刺さって。
その影響もあって、自分で文章を書くこともしていて。アクセサリーを使用したビジュアルに、言葉を載せて、ポストカードにして販売してます。基本的には、自分のありのままの言葉で語ることのほうが多いけれど、それだけじゃやっぱりまとまりがないので、文と文の繋げ方とか言葉遣いとか、そういうのは本から学ぶことも多いかな」
Q4. 10代ならではの悩みや苦悩はありますか?
「やっぱり、いまの自分がどこに向かって歩いているのか、とか、普通って何だろう、とか考えるし、無意味に自分の存在価値を確かめようとしちゃいます。きっとまだ若いから、まわりに敏感になって比べがちなんです。素直に自分を愛せたらいいなと思うんですけどね、難しいです。
たぶんそういう想いを抱えている子は、わたしだけじゃないはず。わたしが同世代の子たちの活動に元気をもらっていたように、わたしの言葉を読んで、少しでも気持ちが軽くなってくれたら嬉しいな、という気持ちで、いまの活動をしています」
Q5.将来の夢を教えてください。
「自分の好きなものに囲まれた、お店を持つこと! アクセサリーはもちろん、お洋服や小物、本、絵、音楽……さまざまなものであふれていて、たくさんのひとが交流できる、アットホームなお店にしたいです。個人的な趣味で、映画や演劇でのパンフレットを集めているんですが、それも置きたいな〜。意外といいこと書いてあったりするんですよ!
友達のアーティストが作品を展示したり、DJをしてもらって、みんなで踊ったり。毎日が発見と学びであふれていたいです」
エネのプロフィール
年齢:18歳
出身地:東京都
所属:文化服装学院
趣味:YouTubeやSNSを見ること
エネのSNS
View this post on Instagram
★TikTok
@waabene♬ untrust us – axelvxn
Photo:Eri Miura
Text:Atsuko Arahata