原宿駅の程近く、裏路地にあるカフェ。そこから聞こえてくるのは、ティーンたちの楽しそうなおしゃべり。以前「気になる10代名鑑」にも登場してくれたRinaさん(19)、ユウカさん(19)と、そのお友達のあやのさん(19)の3人は、どんな話題で盛り上がっているんでしょうか。
今回のテーマ:「SNSが名刺がわりの時代!TikTok、Instagram、それぞれの使いこなし」
TikTokで踊っているのは誰?
Yuka:わたしたちの世代って、みんながみんな、TikTokをアップしているって思われていそうだけど、実際には、撮ってる子と撮りたくない子で、けっこう別れるよね。
Ayano:投稿してる子たちも、いまはどちらかというと、世間が考えているような踊るタイプのTikTokはやらないよね。
Rina:そうそう。写真を繋ぎ合わせて、BGMつけて、日常をあげるっていう感じだよね。
Yuka:大学生ともなると、みんなで集まって撮ろっか!とはならないよね。
Rina:昔は”にゃんにゃん”的なこと、してたなー(笑)。いまはもう、雰囲気重視のVlog感覚で載っけてる。TikTok=踊るではない!
ストーリーをあげるタイミング、難しすぎ
Ayano:やっぱりTikTokは見るのがほとんどで、自分で投稿するとなったら、インスタだな。かわいいカフェに行ったら、友達もおしゃれだから、自然とカメラを向けたくなっちゃう。そうすると向こうが「私も撮るよ」ってなって、お互いに他撮りし合うっていう流れだよね。
Yuka:でも、話すのに夢中になりすぎて、帰りとか、別れ際に焦って撮ることない? どこだかまったくわからない、謎の背景の写真がよくある(笑)。
Rina:駅の改札とか、あるあるだよね。「ヤバい、今日写真撮ってない!」って(笑)。
Ayano:ストーリーも、その場ではなかなかあげられないタイプ。遊んでるときは話に夢中だから、その日の夜にバーってまとめてあげてる。
Rina:わたしはインスタのフィード投稿、けっこう頑張っていて、見ている人が多い夜の21時か22時らへんを意識して、毎日必ずあげてるよ。投稿のお知らせもストーリーであげて、フィード投稿も見てほしいから、ほかのストーリーに埋もれないようにうまく調整してる。
Yuka:毎日投稿してるの、本当にスゴいよね! ネタには困らない?
Rina:友達にも「よくネタ尽きないね」って言われるけど、そんなに意識していないかな。洋服が好きだから、コーデや服がメインだし、あとは時系列は気にせずに、前に撮ってアップしていなかった写真とかも。
サブ垢がどうやって使うのが正解なの?
Ayano:あとはサブ垢も、思い出残すうえで大事だよね。でもふたりは使ってないかな?
Yuka:わたしは、あんまり友達の分別を付ける必要もないかなって思って、使ってないね。
Rina:わたしはサブ垢あるんだけど、多分みんなと使い方が違ってるかも。インスタきっかけでフォローしてくれてる人は、直接の面識が少ない場合、サブアカからフォローを返してる。普通は本当に仲いい子をフォローするのがサブ垢だよね。
Ayano:わたしは本当におしゃべりだから、どうでもいいことをストーリーにあげたくなっちゃう(笑)。だから、サブ垢をフォローしてくれてる子は、素のうるさい部分を見せても全然大丈夫だっていう安心感がある。
Yuka:確かに、「いっぱいあげちゃって、迷惑になってないかな?」って考えるのは面倒だもんね。
Rina:あやののサブ垢、めっちゃ笑えるよね! サブアカって、表では“インフルエンサーです”っていう感じの子が、裏ではおもしろ全開にしていて、そのギャップがけっこう楽しい。
「親しい友達」の基準よくわからない問題
Yuka:あとは、インスタの「親しい友達」機能使ってる子も多いよね。わたしは使ってないけど。自分の友達同士で「え、わたし入ってない」ってなったら、絶対ショックだと思うし。
Yuka:でも、みんな基準バラバラじゃない? 面識がある子は全部「親しい友達」に入れる人もいるし、逆に、「なんで自分がこの子の親しい友達リストに入ってるんだ?」ってなるときもある。
Rina:あるあるだよね(笑)。わたしも、人に見られちゃいけないようなストーリーはあげないから、「親しい友達」は使ってないよ。
Ayano:そのかわりにサブアカ使ってる! フォロワーのなかにバイト関係の人とか家族がいる場合は、「親しい友達」限定で、ストーリーあげる子もいるかも。
Yuka:バイト休んでるときとかは、確かに便利だよね。
就活の面接でインスタのフィードを見られた
Yuka:そう思うと、インスタも見る専、やる専で分かれてきた気がする。フィードはあまり上げずに、ストーリーだけ更新してる人も多いよね〜。
Rina:確かに、まわりの子たちはけっこうそれかも。でも、文化(服装学院)の学生に限っていうと、フィード投稿を使っているほうかもね。学校でインスタの運用の授業もあるし、先生からは練習にもなるから発信しろって言われるから。「いまは自己発信の時代、恥ずかしがってどうすんの?」って。
Ayano:ちょうど就活してるけど、面接のときに、担当者が目の前でスマホでわたしのアカウントを探して、「これですよね」ってすぐチェックされた。そのとき、ホントに大事なんだな〜って思ったよ。フィードって、パッと見でその子の世界観がわかるから、名刺がわりになるよね。
Yuka:そうなのか〜! たぶんふたりもそうだけど、有名になりたいというよりも、自分だけのバイブルを作ってる感覚に近いよね。お気に入りだけを集めた日記みたいなものかな。
Rina:ちょっと細かい性格なのかもしれないけど、投稿の仕方とかがキレイに整ってないとイヤなんだよね。昔「インスタどうしよう。全部変えたい」ってスランプになったときがあるから、いまはけっこうこだわって投稿してる。
Ayano:自分がかわいいと思うものだけを集めていけば、自然に“自分らしさ”が定まってくるよね。わたしは友達の写真とかネイルとか服に混ざって、お弁当の写真も載せちゃってる!
Yuka:確かに、おしゃれな投稿にお弁当が溶け込んでる(笑)。
今回のカフェは・・・SYNdicate cafe(原宿)
原宿から徒歩2分、路地裏に位置する、コンクリート躯体のおしゃれカフェ。カフェメニューはもちろん、純喫茶風プリンやパスタなど、スイーツやランチも充実のラインナップ。周辺も静かなので、ほっとひと息つきたいときに利用したいお店です。
Photo:Kaori Someya
Text:Natsumi Sasaki
Edit:Atsuko Arahata