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商店街がまるごとホテルに?下町レトロを味わえる「SEKAI HOTEL FUSE」から見える地方活性化のリアル【Steenz Breaking News】

商店街がまるごとホテルに?下町レトロを味わえる「SEKAI HOTEL FUSE」から見える地方活性化のリアル【Steenz Breaking News】

世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする、「Steenz Breaking News」。今日は、商店街をまるごとホテルにした「SEKAI HOTEL FUSE」についてご紹介します。

商店街がまるごとホテルに

東大阪市の布施には、「下町レトロな雰囲気を味わえる」という理由から、最近注目されているホテルがあります。それが、近鉄布施駅から徒歩4分、「みやこ町商店街」にある「SEKAI HOTEL FUSE」です。

このホテル、商店街をまるごとひとつのホテルに見立てて運営しているため、自分も商店街の一員となり、そこでしか味わえない体験や人との触れ合いを楽しめます。

 

町のあちこちに存在する古家をリノベーションした4タイプの客室には、最大6人まで宿泊可能。ひとり旅で地元の人々とじっくり交流を深めるもよし、友だちと宿泊して商店街散策を満喫するもよし。さまざまな楽しみ方ができるのです。

また、環境配慮も意識しており、併設されたカフェでは100%土にかえるサトウキビストローや、リサイクルプラスチックのテイクアウトカップを使っています。

ノスタルジックな下町の商店街を満喫!

 

部屋によってはお風呂もありますが、昔ながらの銭湯へ足を運び、地元の人と交流するのも、下町らしさを感じられる体験のひとつ。入場料の安さに驚いたり、地元の人と話し込んでしまったりと、ユニークな発見や体験に遭遇するかもしれません。

 

また商店街には、さまざまなお店が軒を連ねています。なかには100年以上続く老舗も。歴史を感じ、店主とのやり取りを楽しみながら、その土地のおいしいものを食べ歩くのも、旅の醍醐味です。

そして朝は、商店街にある喫茶店を利用してみるのがオススメ。地元の人々で賑わう喫茶店でモーニングを楽しみつつ、商店街の朝の様子を眺めるのも新しい発見を呼んでくれそうです。

観光客と地元民がひとつのコミュニティに

 

中小企業庁の調査によると、「人口密度が低い地域ほど、商店街が衰退している」と感じている商店街関係者が多いそうです。衰退を防ぐために、商店街側もイベントを開催したりツアーを組んだりと工夫をしていますが、なかなか思うように活性化につながらないことも……。

また成功したとしても、街にゴミが増えた」や「夜も騒がしくて眠れない」など、観光公害が発生する場合も見られます。そういった面にも配慮しながら、「SEKAI HOTEL Fuse」は、地元の人と観光客の両方にとってプラスになる観光を目指しました。

商店街の歴史や、いまも息づいているその街ならではの「資産」を活用して、観光客に喜んでもらう。さらに、観光客を、まるで地域の一員のように受け入れて、ひとつのコミュニティとなり、商店街を一緒に盛り上げていく。その結果、地域活性化につながるのです。

2022年12月には、富山県高岡市に、「SEKAI HOTEL Takaoka」がオープン予定。その土地ならではの体験ができる、新しい観光のかたちとして、こちらもぜひ注目してみてはいかがでしょうか。

施設概要

SEKAI HOTEL Fuse
〒577-0841 東大阪市足代1-19-1
TEL:06-6748-0750
HP:https://www.sekaihotel.jp/area/fuse/

Reference:
大阪“布施商店街”まちごとホテル|SEKAI HOTEL Fuse
旅先が街まるごとホテル?「まちごとホテル」を解説!|SEKAI HOTEL
地域で価値を生み出す小規模事業者|中小企業庁

Image:PR TIMES
Text:Yuki Tsuruta

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Yuki Tsuruda

ライター

鹿児島県在住のフリーライター。販売職や事務職を経験後、2020年5月からフリーランスのライターへ。執筆ジャンルは、ものづくりやSDGsなど。

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