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アフリカの人に今、何を聴いているか教えてもらった! Hao in UGANDA#12【Steenz Abroad】

アフリカの人に今、何を聴いているか教えてもらった! Hao in UGANDA#12【Steenz Abroad】

今回の”Hao in UGANDA”は、ウガンダ人に「何を聴いているか」を聞いてみました。

ウガンダの街を歩いていると、あらゆる場所から音楽が聞こえてきます。そこで、今回は街中でイヤフォンやスピーカーで音楽やラジオを聞いている人に声をかけてみました。

まずは首都のカンパラの路上で出会ったフィオナさん17才。彼女が聴いていたのはウガンダ出身のアフロビーツアーティストのKing Sahaの「TikTok Life」でした。TikTokに夢中な若者世代に人気な曲で、リリースされてからたった3カ月でYouTubeで130万回以上再生されています。

KingSahaのコンサートは毎回満員で、ローカルの人に大人気なアーティストだそう。

続いてカフェで出会ったカンパラ在住の30代アーティストセマリエさん。彼はウガンダで何が起きているか知るために、ラジオを聞いていたと言います。Simba FMというカンパラを中心とした地域に住むバガン族の話すバガンダ語のラジオ局で、毎週日曜日にウガンダに関する1週間の出来事を放送するそう。

彼が直近で聞いていた内容はウガンダの議会選挙や大統領選挙に関してだったそうで、選挙中に多発している暴力行為が気になっているとのこと。

ラジオには、政治家が呼ばれることもあり、同ラジオ局を好むのは、「ウガンダでは、公共でなく、個人が運営しているメディアの方が信頼できる」からだと教えてくれました。

 

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カンパラから3時間ほど離れたミティヤナという村では、ジュディスさん一家がRemaの「Calm Down」を流していました。世界中で流行したナイジェリアのアフロビーツの曲で、YouTubeでは6億回以上再生されています。(2025年8月現在)

Remaはアフリカでは知らない人はいないと言っても過言ではないほど、大人気のアーティストで、彼の曲は街中やクラブ、あらゆる場所で流れています。

続いて、同じ村に住む20代で農家を営むロナウドさんは、畑を耕しながら、Mboona FMという彼が住む村のローカルラジオを聞いていました。同ラジオ局は毎日、音楽から世界中のサッカーを中心としたスポーツ情報、恋愛などのお悩み相談を放送しています。

ウガンダの村のローカルラジオでも「好きな人が2人いてどうしたら良いですか?」なんていう恋愛相談を聴けるんです。

農家の多くはスマートフォンではなく、携帯電話のみを所有しているケースが多いですが、ラジオは携帯電話から聞けるため、村の農家にとっては大事な情報源となっているようです。

 

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ウガンダであらゆる場所から流れてくる「音」。ウガンダ人がよく聴いているのはアフロビーツの音楽ですが、料理中の人やバイクタクシーの運転手など、何か作業しながらラジオを聞いている人も多いことがわかりました。今後も耳を澄ませてみたらもっと新たな発見があるかもしれません。

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Hao Kanayama

ライター

16歳、初アフリカ大陸上陸。19歳、アフリカ10か国放浪。20歳、ウガンダ移住。ウガンダの現地の会社とNGOの職員として、ストリートチルドレン、シングルマザー、薬物中毒者、孤児の支援を行う。不条理で不都合な世界だけど、その先にある希望を求めて歩き続ける、アフリカの人々の暮らしをわたしの目線から伝え続けたい。少数民族と木登りとテクノがスキ。

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