
「気になる10代名鑑」の1026人目は、ゆきたなかさん(18)。オリジナル曲やカバーをSNSで発信し、音楽の力を届け続けています。「いつか東京ドームを埋めたい」という夢を胸に、心に刺さる楽曲づくりに挑戦しつづけているゆきさんに、発信において大切にしていることや印象的な出会いについて聞いてみました。
ゆきたなかを知る5つの質問
Q1. いま、力を入れていることは?
「TikTokやInstagramなどのSNSを通じて、自作のオリジナルソングやカバー曲の発信に力を入れています。
もともと趣味でバラードの失恋ソングをつくっていて。映画やドラマ、SNSで見かけたポエムの一節など、心に残った言葉やフレーズから自然とシチュエーションが浮かび、それを歌詞に落とし込んでいくのが自分のスタイルです。
『いつかドームを埋めたい』という夢を叶えるためにも、まずはひとりでも多くのひとに自分の歌を届けたい。その想いから、いまはSNSも積極的に発信しています。
特に、Instagramでは海外を意識した投稿もしていて。街角で外国人と即興で歌う動画もアップしています。言語や文化を越えた交流の中で、音楽の力を実感できる瞬間が好きなんです」
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Q2. 活動を始めたきっかけは?
「曲づくりを始めたのは中学生の頃で、『なんとなく自分の曲を作ってみたい』という軽い気持ちからでした。ピアノやギターを弾いたときに『この音いいな』と感じたり、『このフレーズを広げたら面白いかも』と思った瞬間に、自然とメロディーが浮かんでくる。そんな感覚で曲づくりを始めました。
もっとさかのぼると、小さい頃に親が掃除機をかける音が怖くて、ヘッドホンで音楽を聴いていたことがあって。そのときに、音楽が自分を守ってくれたような感覚があったんです。あの体験が、自分にとって音楽を特別なものにした、最初のきっかけだったような気がします」
Q3.どんなことをテーマに活動していますか?
「『06世代に歌声で俺に勝てるやついるの?』なんていう、同世代に向けてちょっと挑発的でインパクトのあるメッセージも発信していて。これには理由があって、最初は『何なんこのひと?』と思わせつつ、歌声とのギャップで驚きや共感を届けられたらという狙いからです。
楽曲制作では、聴くひとが自分の経験と重ね合わせられるような共感性や、思わず胸に残るような言葉やメロディーを大切にしていて。心にすっと入り込むような『わかりやすさ』と、一度聴いたら口ずさみたくなる『覚えやすさ』も意識しています」
@yukitnk25 まじで勝てるってやついたら恥ずかしがらにかかってこい!#06 #東京ドーム #勝てるやつこい ♬ オリジナル楽曲 – ゆきたなか
Q4. 活動をする中で、印象的だった出会いは?
「ONE OK ROCKのドームツアーライブ映像を見たことです。圧倒的なステージと観客の熱気に、『かっけえな』と心を奪われて、『自分もいつか必ずあの景色を見たい』『ドームを埋めたい』という想いが生まれました。それが、いまの活動の大きな原動力になっています。
また、SNSでの活動を通じて『発信することの力』を強く実感した出会いもありました。僕が尊敬しているクリエイターユニット『スーツ兄弟』さんが、なんと僕の投稿を見てくれていて、イベントに招待してくださったんです。会場には何百人ものひとがいたのに、『歌ってみて』と声をかけてくださって、その場で歌わせていただきました。憧れのひとと、まさかそんなふうにつながれるとは思っていなかったので、本当に嬉しかったし、続けていてよかったと心から思える経験でした」
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Q5. 将来の展望は?
「将来の目標は、やはり『東京ドームを埋める』ことです。そしてそれは、ただの夢や数字ではなく、『音楽って本当に素晴らしいんだよ』ということを、世の中にもっと広めたいという想いからきています。
いまは、誰でも好きなことに挑戦できる時代。でも一方で、自分の気持ちを素直に表現することをためらったり、『恥ずかしい』と感じてしまうひとも多い気がしています。だからこそ僕は、自分のやりたいことに全力で向き合い、その姿を通して『誰だって、好きなことをやっていい』『誰にでも、なりたい自分になれる』ということを証明したいと思っています。そんな未来を、音楽で切り拓いていきたいです」
ゆきたなかのプロフィール
年齢:18歳
出身地:神奈川県川崎市川崎区
所属:県立川崎高等学校
趣味:曲作り、映画鑑賞、散歩特技:即興ソング
特技:即興ソング
大切にしている言葉:一期一会
ゆきたなかのSNS
★TikTok
@yukitnk25 呆れるくらいに愛してくれる子っていんの#becauseofyou #清水翔太 #06 #高校生 #東京ドーム #ゆきたなか ♬ オリジナル楽曲 – ゆきたなか
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Photo:Nanako Araie
Text:Honori Kukimoto