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子どもたちが「正しく頼れる居場所」をつくりたい。岡山県にフリースクールの開校を目指す大学生【岡田絆成・18歳】

子どもたちが「正しく頼れる居場所」をつくりたい。岡山県にフリースクールの開校を目指す大学生【岡田絆成・18歳】

「気になる10代名鑑」の1031人目は、岡田絆成はんなりさん(18)。NPO法人に所属し、さまざまな理由で学校に通うことが難しくなった子どもたちのためのフリースクールを開校するために活動しています。精神的な問題を抱える子どもたちが「正しく頼れる居場所」を作りたいと話す岡田さんに、活動をはじめたきっかけや、活動の目標について詳しく聞いてみました。

岡田絆成を知る5つの質問

Q1.プロフィールを教えてください。

高校3年生のときから『教育格差の是正』を目標とするNPO法人BORDER FREEに所属し、学習支援活動を行っています。いまは理事と、多摩ベースというチームの幹事長を務めていて、活動方針を決めたり、全体の統括をしています。

BORDER FREEはおもに、経済的な問題を抱える子どもへの支援しているのですが、わたし個人としては精神的な問題で学習が難しくなったひとへの支援にも挑戦してみたくて。

多摩ベースで、家庭の事情で教育を十分に受けられない子どものための教室を開校する準備をする傍ら、BORDER FREEとは別団体との連携事業である、岡山県にフリースクールを開校するチームにも参加しています

Q2.活動を始めたきっかけは?

中学時代に精神的な病気になり、不登校・保健室登校を経験したんです。コロナ禍でオンライン授業に切り替わったことも重なって、勉強についていけなくなり、大変な時期でした。

高校は通信制を選び、イベントの実行委員なども務めて充実した生活を送れたのですが、そこで自分の意思とは関係なく様々な差が広がっていく現実を目の当たりにしたんです。達もいて、自分の過去と重なる部分もあって。わたしも友達も、理由は違えど、何もとをに、環境によって進路のう経験をしている。そういう現状が歯がゆくて、自分と似た境遇の子どもたちを支えたいと、最終的にBORDER FREEへの加入を決めました

Q3.活動をしている中で、印象的だった出来事は?

もうひとつ印象に残っているのは、る親御さんが、わたしたち持ちとです。調にBORDER FREEにいけれどが話してた』と言ってもらえて。

がわたしたちいんだ思い、嬉しくなりました

Q4.活動の中で、悩みはありますか?

私たちの活動を本当に届けたい子どもたちに届けることができていないのではないかという悩みがあります。具体的に言うと、教育に関心がない家庭に対して、その重要性から説明することが難しいんです。差の根源て、ジレンマを感じているところです。

それを解消するために、保護者にもアプローチできるような方法を考えていて。AWSという会社と連携して、英会話交流会の場を子どもたちに対して提供する裏で、その保護者に対して行政の支援について伝えたり、保護者同士の関わりを持てるイベントを開催しようと企画しています。イベントを通じて、まずは教育の重要性を知ってもらうことを目標に、意見の押し付けにはならないように気をつけつつ、取り組んでいきたいですね

Q5.将来の展望は?

子どもたちが正しく頼れる居場所を作りたいです。いま、トー横にたむろする子どもたちが問題になっていますが、抱えたて、て『い』に居場所を求めてしまった子どもも多いと思うんです

ど、子ども体がもっとで、子どもなと考えています。

個人的な夢は、大学院に進学して心理学について研究したあと、なることもともと何かを思考することが大好きで、いろんなことを考えて生きてきたので、それは自分の特技だと思っていて。じっくり物事を考えられる環境で、かつひとといっぱい関われるので、自分のやりたいことができる職業だなと思い、目標にしています

岡田絆成のプロフィール

年齢:18歳
出身地:神奈川県横浜市
所属:津田塾大学、NPO法人BORDER FREE
趣味:ギターを弾くこと
特技:人を褒めること
大切にしている言葉:艱難汝を玉にす

Photo:Nanako Araie
Text:Yuzuki Nishikawa

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