「気になる10代名鑑」の1003人目は、ミヤザワキラさん（19）。幼い頃から続けているサーフィンでは全国5位の実績を持ち、服飾の専門に通いながら自身のアパレルブランドも手がけています。地元の海とつながり続けながら、自らのスタイルで夢をかたちにしているキラさんにあれこれ聞いてみました。
ミヤザワキラを知る5つの質問
Q1. いま、力を入れていることは？
「3歳の頃から始めたサーフィンで、いまは選手として全国を回っています。スポンサーのひとたちに支えられながら活動を続けられていて、2023年には全国5位という結果を残すことができました！
また、もうひとつ力を入れているのが、2024年に高校生の頃に立ち上げたアパレルブランド『ELCAMINO』です。デザインから発注まですべて自分で手がけていて、いまはポップアップイベントも開催しています。サーフシーンにも街中にも馴染む、 “パッと見てかっこいい”と思ってもらえるような服づくりを目指しています」
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Q2. 活動を始めたきっかけは？
「サーフィン選手だった両親の影響です。特に父は僕が生まれてからもずっとサーフィンに打ち込んでいて、当初は『サーフィンをすればいっしょに遊んでもらえるかも』という気持ちではじめました。それ以来、親と大会などに行く中で、尊敬されている両親の姿や現役として活躍する姿を間近で見てきたことが、自分の背中を押し続けています！
また、自身のブランド『ELCAMINO』を立ち上げたのは、サーフィンを通じてスポンサーに支えてもらう立場になり、『今度は自分が誰かをサポートしたい』と思うようになったからです。
尊敬する祖父が乗っていたアメ車である『ELCAMINO』は、スペイン語で道という意味なんです。ファッションが好きだったこともそうですが、その車の名前にも惹かれて。その道を背負って、高校生のうちに挑戦しようと決めました」
Q3.活動する中で、印象的な出会いは？
「サーフィンの大会で全国を回る中で、全国各地に仲間ができたことは大きな財産です。どこへ行っても友達がいるということ自体が特別ですし、何より好きなことを通じて出会った友人たちとは、価値観や感覚が自然とリンクし合うような、特別な関係だと感じています。
こうしたサーフィンで築いたひととのつながりは、自分のブランド『ELCAMINO』にも活かされています。ブランドのポップアップを開催できたのも、そういった仲間たちが支えてくれたからこそ。
違うシーンにいても、お互いに頑張っていることが伝わり、高め合える存在であることに、改めて活動の意味と広がりを感じています！」
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Q4.活動を通して実現させたいビジョンは？
「自分がずっと憧れてきたラッパー・LEXさんに、自分のブランド『ELCAMINO』の服を着てもらうことです。中学生の頃から彼の音楽に惹かれ、年齢に関係なく評価され、“天才”と呼ばれる姿に強く影響を受けました。
高校生のうちにブランドを立ち上げられたのも、祖父の車の名前だけでなく、LEXさんの姿も大きかったです。『年齢は関係ない。自分もやってみよう』と思えて。自分の挑戦の原点とも言える存在に、自分の手がけた服が手に届くことを目標にしています！
また、地元を離れて暮らすようになっても、休日に海に入らなかった日は一日もなく、どんなに忙しくても海には戻っていて。サーフィンは、自分にとって切り離せない存在であり、これからもずっと続けていきたいと思っています」
Q5. 将来の展望は？
「『誰かの憧れ』になることです。これまで自分が誰かに憧れてきましたが、今度は自分が誰かの背中を押せる存在になりたいと思っていて。自分が楽しんでいる姿を見て、『こんな生き方もあるんだ』と感じてもらえたら嬉しいです。
ブランドに関しては、いつか『昔あのブランド流行ったよね、みんな着てたよね』って、いまの若者たちが50年後に思い出話として語れるような、そんな青春の一部になれるブランドに育てていきたいです。
そしてサーフィンは、自分のルーツであり切り離せないもの。できる限り続けて、いつかは尊敬する父の記録を超えたいと思っています。今まで周りにたくさんの幸せをもらってきたからこそ、今度は自分が幸せを広げていける人になりたいです」
ミヤザワキラのプロフィール
年齢：19歳
出身地：千葉県長生郡一宮町
所属：東京服飾専門学校
趣味：音楽制作
特技：サーフィン
大切にしている言葉：七転び八起き
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Photo：Nanako Araie
Text：Honori Kukimoto
