
今回の”Hao in UGANDA”は、わたしが移住したウガンダの魅力をたっぷりお伝えします。
わたしがウガンダを初めて訪れた際、その豊かな多様性に強く惹かれました。
まず、わたしの住むカンパラは「カオスそのもの」で、あちこちから声が飛び交い、人が溢れ、五感が刺激されるマーケットに、朝まで続くパーティー文化、高級住宅街からスラムまでなんでもあります。
一方で、北部は乾燥した茶色の土地が目立ち、放牧民などが昔ながらの土と藁を混ぜてつくる家で暮らしています。家畜の数が多く、道路を牛の行列が占領するなんてこともあります。
さらに、西部は緑や湖が広がり、農家や漁師が山々の上でのんびりと暮らしています。
アフリカというと似たような景色を想像されがちですが、ウガンダ国内だけでもこんなにも多くの民族と異なるライフスタイルがあります。北部とカンパラもたった8時間の移動で、別の世界に住んでいるかのような、あるいは、まるでパラレルワールドに来たかのような経験ができることに、ワクワクしました。
ただ、どの地域にも共通してあるのは、壮大な自然と素晴らしい人々です。
わたしはヴィクトリア湖の周辺に住んでいて、休みの日は頻繁にヴィクトリア湖の近くのカフェに行きます。そこでは、木をくり抜いただけの手作りの小舟を漕ぐ漁師を目にします。まわりにはなにひとつ人工物がなく、ヴィクトリア湖の夕陽とともに目にするこの景色は、首都のカンパラにいるとは思えないほど穏やかな気持ちにさせてくれます。
その一方で、近年、外国資本の企業がヴィクトリア湖周辺に工場を設立し、湖の汚染が広がっている現状もあります。今まで澄んでいた水が汚れ、魚が減り、緑が減る様子をわたしもこの数年で見てきました。
これだけではなく、ウガンダ中のあるゆる地域が急速な開発によって景色が変わり、「いましか見えない景色がアフリカにはあるんだ」ということをいつも認識させられます。
だからこそ、今後さらに発展が進むであろうアフリカに、多くの人にいますぐに来てほしいと心の底から思います。きっと未来のアフリカよりも、いまのアフリカの方がずっと自然も壮大で、民族や伝統の色も濃いはずです。
グローバル化と資本主義によって、世界の国々は類似してきている部分があると思います。そんな中、ウガンダはそこでしか見られない景色や文化、音、言語がいまだに根強く残っていることが魅力なのかもしれません。
次回は、「アフリカに移住した二十代は毎日何を食べている!?」を紹介します。