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「透明な血」を纏う役者を目指して。どんな役にも染まりながら、自分という軸を失わずに生きる中学生【小嶋唯愛・15歳】

「透明な血」を纏う役者を目指して。どんな役にも染まりながら、自分という軸を失わずに生きる中学生【小嶋唯愛・15歳】

「気になる10代名鑑」の1097人目は、小嶋唯愛こじまゆなさん(15)。昨年から演技を始め、12月には早速舞台の出演が決まっている中学生です。目指す役者像は、「透明な血を纏う役者」と話す小嶋さんに、その真意や演技を志したきっかけなど、あれこれ聞いてみました。

小嶋唯愛を知る5つの質問

Q1. いま、力を入れていることは?

芸能活動に全力で取り組んでいます。毎週欠かさずレッスンを受けたり、ドラマのエキストラとして現場を経験したり。一つひとつの学びを自分の力に変えてきました。

そして12月には、TAIYO MAGIC FILM 番外公演『ゆらり』に出演が決まっています。この舞台を通してこれまで培ってきたものを思いきり表現できるように、日々挑戦を続けています」

Q2. 活動を始めたきっかけは?

小学3年生のとき、劇団☆新感線の舞台『メタルマクベス』を観劇したんですが、生演奏のロックバンドによる音楽、俳優さんたちの迫力ある表現や圧倒的な歌唱力、そして物語の力強さに衝撃を受けて。そのとき、最前列の真ん中で観ていたわたしは、演者と目が合った瞬間『自分はミュージカル俳優になるんだ!』と強く心に刻んだんです。

そこから、ボイストレーニングや声楽に触れてはいたのですが、本格的に演技を志したのは、昨年です。父が携わっていた『gaku』の『新しい劇の作り方』という企画を通して、演劇にはじめて触れて。

以前は観客として『推し活』を楽しんでいた側でしたが、母から『オーディションを受けてみれば』と背中を押されたことが転機となって、『今度は自分が誰かに会いたいと思ってもらえる存在になりたい』と本格的に芸能の道へ挑戦を始めました」

Q3.自身の活動で影響を与えたものは?

幼い頃から触れてきた伝統芸能です

学校で日本の伝統芸能に触れたことがきっかけで、小学4年生のときにお箏、小学6年生のときは三味線、中学2年生では弓道にも挑戦しました。それまでは、興味だけで続かないものも多くありましたが、『やってみたい』という気持ちを行動に移し、続けられていることは自分の自信に繋がっていると思います。

特にお箏は、コロナ禍で時間が増えたことをきっかけに、オンラインで学び始めて。大きな舞台で演奏する経験もあり、お箏を通して得られた『集中力』と『続けられる自信』は、いまの表現活動にも息づいていると感じています」

Q4. どんなことをテーマに活動をおこなっていますか?

常に『透明な血』でありたいという想いを持って活動しています。役者として、どんな色にも染まれる“透明”でありたい。そして同時に、わたしの演技や活動を通して生まれた感情や想いが、人の心に深く残っていくという意味で“血”でありたいのです。

この発想は、ある歌詞に触れたときに湧いた『相手に輸血していくように、嬉しさや楽しさを運ぶ』感覚から来ています。血は酸素を運び、身体にとって不可欠なものです。同じように、わたしの表現が誰かの中に入り、腑に落ち、残り続けてほしいと思っています。

そしてその血は、赤ではない透明でありたいです。白は色を足すと濁ってしまいますが、透明はどんな色を取り込んでも薄まることなく、自分の中に居続けられる。そんな存在として、ひとと心を通わせていきたいです」

Q5. 将来の展望は?

将来の夢は『透明な血を纏う役者』になることです。

演技は、自分ではない第三者として生きることができるところに、強い魅力を感じていて。普段の自分とはまったく異なる人生や感情を抱えた人物を演じることで、自分自身の殻を破り、まだ知らない自分に出会えるような感覚があります。特に、自分とは正反対の狂気的な役にも挑戦してみたい。心の奥底に眠っている表現力を引き出せたらなと思います。

どんな役にも染まり、溶け込む透明な血をもって、確かに自分という軸を持ち続けながら、人びとの記憶に残る作品を届けたいです」

小嶋唯愛のプロフィール

年齢:15歳
出身地:神奈川県川崎市
所属:ワタナベエンターテインメントアカデミー
趣味:音楽鑑賞、演劇鑑賞
特技:お箏、三味線、弓道
大切にしている言葉:フリは本物になる

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@yuna_128w 恋したいなああ #yuna #唯愛 #WEA #ワタナベエンターテインメントアカデミー #高校一年生 ♬ 恋風 – 幾田りら


Photo:Nanako Araie
Text:Honori Kukimoto

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Honori Kukimoto

ライター

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