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経営者とZ世代をつなぐ番組『CLUB CEO』富士通に新風を吹かせる堤浩幸 執行役員SEVP JapanリージョンリージョンCEOが登場!

Steenz(スティーンズ)

interfm(TOKYO:89.7MHz)で放送中のラジオ番組「CLUB CEO」(毎週日曜日6:30〜7:00)。ビジネスの第一線で活躍する経営者をゲストに迎え、その事業内容に迫りつつ、新しい価値観をもつZ世代たちと対話をしながら、これからの社会や経営について一緒に考え学んでいくラジオプログラムです。

この番組に登場するZ世代は、以前、「気になる10代名鑑」に登場してくれた10代の方々。Steenzでは、放送を聞き逃してしまった人たちへのテキストコンテンツと、放送にはのらなかった独自のスピンオフコンテンツを展開していきます。

今回のゲストは、富士通株式会社 執行役員SEVP JapanリージョンリージョンCEOの堤浩幸さんです

五十嵐:今日のゲストは、日本発のグローバル企業である富士通株式会社から、執行役員SEVP JapanリージョンリージョンCEOの、堤浩幸さんを迎えます。

またZ世代からは、早稲田大学国際教養学部2年生の川崎健士朗さん、iU情報経営イノベーション専門職大学2年生のかわもとまゆさんにお越しいただきました。

富士通は何の会社?Z世代もわかっていなかった!

富士通株式会社堤浩幸 執行役員SEVP JapanリージョンリージョンCEO

五十嵐:さっそく、堤浩幸さんにお話をお伺いしたいと思います。簡単にプロフィールを紹介させていただきます。1962年生まれで、今年60歳。山梨県甲府市のご出身で、甲府の観光大使もされているんですね。

堤:「やまなし大使」という、観光面とビジネス面を含んだ大使として、いろいろ活動させていただいています。

五十嵐:慶應義塾大学を卒業後、NECに入られたのち、アメリカのシスコシステムズに移られて。そこで、2006年に取締役、2009年に上席副社長を務められるんですね。日本企業からアメリカ企業に行かれるのは、なかなか思い切りが必要だったと思うんですが。

堤:そうですね。今の若い方々からすると、もう当たり前のような話かもしれませんけども、当時は1年間ぐらい悩みましたね。

五十嵐:そういう時代ですよね。その後、2015年にサムスン電子のCOOになられて、その年の暮れにはCEOに。そして2016年にはフィリップスジャパンのCOOから、翌年にはCEOと。これも華麗なるご転職ですね。アメリカ資本から韓国資本、そしてフィリップスジャパンはオランダ資本。いろんな国の文化を学べそうですね。

堤:今はグローバリゼーションとか言われていますけども、日本から見たグローバリゼーションは、欧米が中心のケースが多いと思うんです。私が考えたのは、それぞれの地域によって文化が異なるので、マネジメントも、経営のやり方も違うんじゃないかと。そういった、真のグローバリゼーションを追求したかったのはありますね。

五十嵐:なるほど。世界の企業を渡り歩いて今、日本の会社に「戻ってこられた」という言い方は正しいのかわかりませんが、いかがですか?

堤:最後はやっぱり、日本からのイノベーションを世界にもっと展開したいと思って。もちろんチャレンジではあります。でも実践することで、素晴らしい価値創造ができると思っています。

五十嵐:川崎さん、今のお話を聞いて、いかがですか?

川崎:富士通って、毎日名前を聞くような大会社ですけど、今回、お会いするにあたって、Googleで調べてみたんです。でも、どういう会社なのか、つかみづらくて……。

堤:そうそう。よくわからないでしょう(笑)?

川崎:はい。やっぱり印象が強いのは、パソコンとか電子機器というイメージですけど、それで合っていますか?

堤:それはもう、30年ぐらい昔の話かもしれませんね。いま、我々は、DX、デジタルトランスフォーメーションの会社という位置付けになっています。ですから基本的には、ソフトでもなく、サービスでもない。価値創造をする会社だというふうに理解していただければ。だから、なかなか分かりづらいんですね。

かわもと:私も、富士通さんといったら、やっぱりベンダーのイメージが結構大きかったので、日本でのイノベーションを世界に届けるという視点から、いろんなことをお伺いできたらいいなと思ってます。

五十嵐:Z世代のおふたりのプロフィールもここで簡単にご紹介します。まずは川崎健士朗さん、自己紹介していただけますか。

川崎:早稲田大学国際教養学部2年の川崎健士朗と申します。『Green Fuel』という名前の、カーボンクレジットに関するビジネスプロジェクトをやっています。CО2の排出権取引に関して、もっと中小企業や個人間での取引を可能にするプラットフォームをつくりたいという目標を目指して、学校のビジネスコンテストに出たりしています。今年の秋からは、環境について学ぶため、イギリスに留学予定です。

五十嵐:これまでにも海外経験があるそうですね。

川崎:高校2年生のときに1年間、フランスに交換留学に行きました。僕の原体験というものに、フランスでの『フライデー・フォー・フューチャー』という、グレタ・トェンベリさんが率いている環境運動があったんです。それが今の活動『Green Fuel』に繋がっています。

堤:これからもっとサステナブルな世界になっていくと思うので、そういった取り組みをしてるというのは、本当にすごいなと思いますね。

五十嵐:続いてかわもとさん、自己紹介をお願いします。

かわもと:iU情報経営イノベーション専門職大学の2年生のかわもとまゆです。大学に通いながら、中高生のキャリア支援をする小さな会社を経営しています。私も日本でのイノベーションを世界に届けられたらいいなというふうに思っていて、その第一歩として、中高生の労働市場を開拓しようと考えております。

五十嵐:ありがとうございます。では堤さん、改めて、富士通とはどんな会社なのか教えていただけますか。

堤:富士通をPCやサーバーをつくっている会社だと思われている方も多いと思うのですが、実は事業の移管をしていて、ブランドは残っているけど、私たちがつくっているわけではないんです。というのも、我々は今後、ソフトウエアやサービスを通して、もっと『エンド・トゥ・エンド』で世の中をよくしていきたいと考えているんです。デジタルを使って、社会問題や環境問題を解決するにはどうすればいいのか、その方法を我々が見つけて、提供していくような、DXの会社に移行しつつあるんです。

DXをもとに、世界の人々の生活を豊かにする。みんなが楽しい生活を送れるような社会を創造しようというのが我々の目的で、それに向けてアクションしています。サステナブルというのも、ひとつのキーワードになっていて、価値を一時的なものではなくて、ずっと使っていただく。そんなものをつくっていくというのが富士通のパーパスなんです。

かわもと:私自身、事業価値の高いビジネスって、持続可能であることという定義があると思うんです。その中で、世界を代表する富士通さんのような大企業からイノベーションを起こそうとしているところというのは、今後20年、30年経っていく中でも、価値のあることなんだろうなというふうに感じております。

川崎:イノベーションによって社会に信頼をもたらし、世界をより持続可能にしていく。とてつもなくスケールの大きいことですね。

堤:スケールは大きいですし、簡単なことではないです。こういった活動を行っていくために、まずは我々がトリガーになってやっていこうと思っています。

五十嵐:今のお話を聞いていると、デジタル上でテクニカルに世の中の課題を解決していくように聞こえるかもしれませんが、富士通さんはそこに人の力だったり、社会科学だったり、こういったものを掛け合わせていらっしゃいますよね。

堤:人中心でデジタル化していくというのが、いちばんのポイントです。もうひとつ、技術の進化のことでいうと、今私たちは『光』というものを非常に注目しているんですよ。いろんなものを光化する。たとえばネットワーク伝送路は光化していくことによって、 CO2が圧倒的に削減できます。それから複雑化していくことを、シンプリファイ、簡素化していくということも、ひとつのポイントかなと思っていますね。

五十嵐:シンプルにするほうが難しかったりするんですよね。

堤:そうかもしれません。でも今の世の中、どんどん複雑化していますよね。だから、そういったことを整理したり、無駄を省いたり……。社会の断捨離をするというのも、面白いかもしれないですね。

大企業を率いるための必要なマインドとは?新時代のリーダー論

左から、iU情報経営イノベーション専門職大学2年生のかわもとまゆさん、早稲田大学国際教養学部2年生の川崎健士朗さん

五十嵐:ここからはZ世代のおふたりと堤さんとで、未来創造会議をしていきたいと思います。川崎さん、ここで話してみたいテーマはありますか?

川崎:僕も会社を経営しているので、リーダー論について、お伺いしたくて。リーダーって、下から持ち上げていく人とか、上から引っ張り上げていく人とか、いろいろなタイプがあると思いますが、堤さんが思う理想的なリーダー像とか、組織を率いていくのに気を付けていることは何かありますか?

堤:そうですね、ふたつあって。ひとつめは、常にポジティブシンキングであること。リーダーがネガティブだとみんな暗くなっちゃうでしょう。ポジティブに未来志向でいるように気を付けてます。つまり、チャレンジを率先するっていうこと。新しいイノベーションを創造したり、クリエイティビティって、大事ですよね。そういったアイディアが出てくるような環境をつくれるように気を付けています。

ふたつめは、トップの人間は、ディシジョンメイキングをする場面がよくあると思うんですが、私の場合、回答の選択肢に「イエス」「ノー」ともうjひひとつ、「分からない」というのがあるんですよ。自分がナレッジも経験もないものを、「イエス」「ノー」なんて言えないですよね。その場合は、知識がある人に意見を聞いたうえで、意思決定をします。分からないことを分からないと言える、そういう信頼関係をつくるということも大事だと思います。そんなところに注意しながら、『I win』ではなく『We win』を目指したチームで組織力を高めていますね。

川崎:ポジティブシンキングというところは、本当に共感しました。ディシジョンメイキングのことに関しては、若者らしい言い方かもしれませんけど、10年後に後悔しないことだったら、何でもやっていいと思っていて。だから10年後、「あのときこの選択してよかったな」と思えるような選択をするように、いつも気を付けています。

堤:素晴らしい。世の中これからどうなるかって、想定外のことが多いもの。やるかやらないか、わからない未来を考えて悩むよりは、やっぱりやったほうがいい。僕もそこは同じですね。

五十嵐:堤さんから「自分ひとりが良ければいいんじゃない。『We win』が大事」というお話がありましたが、かわもとさん、そのあたりはどう思われますか?

かわもと:私も近江商人の「三方よし」という言葉がすごく好きなんです。二者間のウィンウィンでも、自分だけのウィンでもなくて、私、一緒に働く人、そして社会の三者間がウィンウィンウィンになるように、いつも心がけていて。私もこのままでいいんだなって、背中を押していただけました。

五十嵐:堤さん、この『We』の中には、社会というのも入るんですよね。

堤:入りますね。日本だけではなくてグローバルに。特にグローバルというのは、他国のカルチャーを理解したうえで話すのと、理解しないで話すのでは、まったく違ってくると思うんです。カルチャーとか、思想をよく理解したうえで話さないと、『We win』にはならないんじゃないかなと。

五十嵐:仲間のメンバーに多様な人種、国籍、いろんな方がいらっしゃると、『みんなで勝った』と実感できるというところまで持っていくことにすごく価値がありますね。

堤:そうですね。ですから今の富士通のダイバーシティーには、インクルージョン、そしてエクイティーというのがつくんですよ。こういったものを、これからもっと机上の議論じゃなくて、みんながディープに理解し合うことが大事になってくるかなと思いますね。

かわもと:先ほど会社の概要についてお話しいただきましたが、富士通だからこそできることや、富士通でなければできないことがあれば伺いたいです。

堤:今、私が大事にしていることのひとつとして、SF思考というのがあるんです。例えば2100年や2300年から現在に線を引いて、ギャップを見るんです。

そうすると、いろんなギャップが考えられるじゃないですか。そのギャップを埋めることができるのが、富士通じゃないかなと思っているんです。さまざまな考え方、さまざまなソリューションを持っているからこそ、いろんな価値創造ができるプラットフォームになるはずだと思っています。

かわもと:なるほど、ありがとうございます。

五十嵐:未来から現在に線を引いてつくり上げるサービスのデザインというのは、最終的にはみんなで話し合ってひとつの方向性を出すのでしょうか。それとも、突破口を開いてくれるようなリーダーシップのもとに進んでいくのでしょうか。

堤:みんなで話し合うことと、リーダーシップをもって突破口を開くこと、両方やっていかないと駄目でしょうね。ただし、我々の技術、我々の生み出すことが、日本でしか通用しないガラパゴスなものになってしまっては駄目なんですよ。世界におけるスタンダードモデルにしていかなきゃいけない。

五十嵐:川崎さんもかわもとさんも、深くうなずかれましたけど、共感できるんじゃないですか?

川崎:いや、本当ですよね。日本にいるとどうしても、日本の中だけの雰囲気や社会になじんでしまうけど、僕もフランスに行ったときに、いかに文化が違うのか、人が違うのか、そういうものを感じました。そう考えると、世界スタンダードを見るとか、そこに向かってみんなで走っていくとか、それは本当に大事なことだと思います。

経営者から逆質問!Z世代には未来の日本、どう見えてる?

堤:逆にこちらからも質問させてください。みなさんが考えている未来の世界があると思うんですが、これから何をやらなくちゃいけないのか、何をやりたいのか、教えていただきたいです。

川崎:僕は、日本が衰退じゃないけど、ちょっと世界に後れを取っているというところがすごい心苦しくて。物心ついてから、例えば日本がGDPで中国に追い抜かれたとか、そういうニュースを聞いている中で、どうやったら先ほど述べていたポジティブシンキングできるのか、どうやったら日本も含めてみんなで生き残っていけるのか、すごく考えます。富士通として、考えていらっしゃることはありますか?

堤:私自身は、会社という壁も取っ払って、異業種だろうが何だろうが、個人ひとりひとり、オールジャパンで考えていかないと、日本がこれから世界に誇れる国にはならないんじゃないかと思っています。ですから、日本のいいものを、世界に発信していく。全世界の人々が日本の素晴らしさをわかってくれるような展開になればいいなと思います。

五十嵐:かわもとさんはどうですか。

かわもと:Z世代が捉える未来について、自分の主観で申し上げると、今のままだと、正直、お先真っ暗なんじゃないかなというふうに思っています。人口問題とか、それに伴う財政面とか、人とのつながりとか……そういったものが今日に至るまで複合的に絡み合って未来があるので。

そういった事象を、数年のうちに解決できるものだとは思いません。でも、富士通さんのような大きな企業もそうですし、私たちのような小さな活動からも、変えていこうと考えるアクションが増えてくれたら、素敵な未来になっていくんじゃないかなと思っていますね。

堤:素晴らしいですね。私も同感で、いちばんのリスクというのは、「何もやらない」こと。ステイというのが最も駄目なのかもしれない。

五十嵐:生まれたときからネガティブな情報に触れて育つから、あまりポジティブにはなれないというZ世代も多いと思いますが、そこを「変えてやるんだ」という、おふたりみたいな若者が生まれていることに、喜びを感じますね。

堤:そうですね。本当にうれしいし、期待してるし、応援したい。もうひとつ言うと、コロナによって、我々の生活はすごく変わりましたよね。ポジティブなことで言うと、デジタル化がすごく進みました。変化ってやっぱり起きるんです。

だから、これから日本をイノベーティブに発展させるというのは、やれば可能なんですよ。社会は変わる。私はそう思うので、ぜひみんなで一緒に変えていきましょうよ。

川崎:心強いです!

次のゲストCEOは、世界七代美容ブランドの一角、コティジャパン合同会社から、市原佳代子社長をお迎えしています。radikoでは、タイムフリーで聞くことができます

CLUB CEOアフタートーク

Steenzだけの限定コンテンツとして、「CLUB CEO」の放送では聞けない、収録後のアフタートークを公開しています。放送とはひと味違う、Z世代のパーソナルな悩みや、活動に対するリアルな課題感を、ゲスト経営者にぶつけています。放送には乗せられない、ココだけの話が飛び出すかも!?

番組概要

番組名:CLUB CEO
放送局:interfm(TOKYO:89.7MHz)
放送日:毎週日曜日 AM6:30〜7:00
ナビゲーター:五十嵐彰(株式会社CMerTV代表取締役社長)
番組ホームページ:https://www.interfm.co.jp/clubceo

今回登場したZ世代

川崎健士朗さん

2001年生まれ。高校2年生でフランスに留学して以来、環境問題に積極的に取り組む。現在、早稲田大学国際教養学部2年生。「早稲田大学ビジネスプランコンテスト2021」で、カーボンクレジットに関するプロジェクトで優勝。2022年秋より、カーボンクレジットや環境経済学をさらに深く学ぶため、イギリスのオックスフォード大学に留学。

かわもとまゆさん



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