
身近なところから気候変動対策を!自らもヴィーガン生活にシフトした高校生【佐藤晴奈・16歳】
「気になる10代名鑑」の135人目は、佐藤晴奈さん(16)。気候変動問題やSDGsの課題解決を目的に活動する学生団体に所属しています。また、自分でできる気候変動対策アクションとして、自らの食生活をヴィーガンにシフトしたそう。そんな佐藤さんが社会活動に取り組む原動力や、活動にこめた想いに迫ります。
■佐藤晴奈を知る10の質問

Q1. プロフィールを教えてください。
「神奈川県出身の16歳です。高校に通いながら、学生団体『50cm.』に所属しています。以前、Steenzに出ていた内野そらさんから引き継いで、今年度より、5代目の代表を務めています」
Q2. いま力を入れて取り組んでいる活動について、教えてください。
「50cm.は『SDGs達成を目標に身の回り半径50cm.から行動を起こす。』をミッションに掲げる、2018年に結成された高校生だけの学生団体です。また、スウェーデンの環境活動家、グレタ・トゥンベリさんから広まった、気候危機に関して運動する『Fridays For Future Tokyo』でも、同世代の仲間と一緒に活動してます」
Q3. 気候変動の活動に取り組み始めたきっかけは?
「小学校の勉強で、地球温暖化について調べたのがはじまり。たぶん、小学校3年生のとき。調べていけばいくほど、『このままだと、今年の夏はどうなっちゃうんだろう……』と心配になったんです。
その後、進学した中学校が、SDGs教育に活発な学校だったこともあって、自然と社会課題について興味がわいていきました」
Q4. どんなことを大切にして、活動に取り組んでいますか?
「自分のできることに、全力で取り組むこと。特に気候変動問題は、わたしたちの未来にも大きく影響するトピックなので、真剣に向き合いたいと思ってます」
Q5. 学生団体の代表として、どんなことを思っていますか?
「まずは、メンバーから信頼される代表になりたいです。先輩から『次の代表になってほしい』という話をいただいたことは、光栄なことだし嬉しいと思いつつ、正直、自分につとまるのか、すごく不安でした。だけど自分のできることには責任をもって、みんなが気持ちよく活動できる環境を作っていきたいです」

Q6. 普段、どんなところから情報を得ていますか?
「団体のメンバーとのおしゃべりからです。みんな関心が高いので、お互いに情報をシェアしてます。他には、『ハフポスト』などのメディアの記事や、アクティビストのSNSを参考にすることもあります」
Q7. 最近、新しく始めた挑戦について、教えてください。
「大好きだったお肉を食べるのをやめて、ヴィーガンになったんです。
ときどき、ラクトオボベジタリアンになることもありますが、基本、家ではヴィーガンの食生活をしています。
ちなみに、ラクトオボベジタリアンというのは、牛乳や乳製品は食べるベジタリアンのこと。少しずつ増えてはいるけど、ヴィーガンのお店はまだ限られているので、外では乳製品や卵を食べることもあります」」

Q8. ヴィーガンメニューが楽しめるオススメのお店を教えてください。
「渋谷や六本木にお店があって、『ヘルシージャンクフード』を掲げている『2foods』。卵を使ってないのに、まるで卵のようなオムライスや、ギルティ―フリーなスイーツが多くて、オススメです」
Q9. これから、どんな社会になってほしいと思いますか?
「もっと誰もが生きやすい社会になってほしい。個人を尊重し、互いに気遣いながらも言い合えるようになれたらな、と。社会に対して変わってほしいと思うことを挙げたらきりがないけど、自分にできることから始めて、キレイな地球を未来に残したいです」
Q10. 同じ時代を生きる10代にメッセージをお願いします。
「何かを始めるために踏み出すのは勇気がいるけど、飛び込んでみると違う世界が見える気がするんです。だからこそ、自分のいまできることには全力でチャレンジしていくのが素敵だと思います!」
■佐藤晴奈の今日のファッション


「今日は古着が多めです。adidasのアウターは、昔、母がNYで買ったもの。古着はサステナブルだし、いいものも多いので、どんどん古着屋を開拓していきたいんです。下北沢や高円寺あたりに行ってみたい!」
■佐藤晴奈のSNS
Photo:Eri Miura
Text:Ayuka Moriya
Edit:Takeshi Koh