
世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする「Steenz Breaking News」。今日は、アウトドアブランド、アークテリクスの新たなサステナビリティへの取り組みについてご紹介します。
アークテリクスの哲学を支える「Design to Last」
アークテリクスは、1989年カナダ・バンクーバーで生まれたアウトドアブランドです。ブランド名の由来は始祖鳥(アーケオプテリクス)で、特徴的なブランドロゴもその化石をモチーフとしています。
アークテリクスのサステナビリティの根幹にあるのは「Design to Last(長く使い続けるための設計)」というシンプルな理念。耐久性の高さに加えて、修理やメンテナンスをすればより長く愛用できるよう設計されているのが特徴です。
その上で、具体的なプロダクト開発の判断基準として「Authentic:山に根ざした必然性があるか、Functional:現場の課題を解決しているか、Beautiful:不要な要素を削ぎ落とした美しさか、Responsible:長寿命・修理性まで責任を持っているか」の4つが設けられています。
サステナビリティを進化させる「System 0™(システム・ゼロ)」とは

前述の理念に基づいてサステナビリティへの取り組みを進めてきたアークテリクスですが、新たに製品のライフサイクル全体にサーキュラーエコノミーのエッセンスを取り入れた「System 0™(システム・ゼロ)」を開始しました。従来からおこなわれてきた製品のケアやリペアに加えて、製品が寿命を迎えた後の素材の分解・再利用が可能となったのだそうです。
第1弾として、9月11日より、再生・再資源化可能な素材を使用しながら山岳環境で求められる性能と耐久性を追求したGORE-TEX(ゴアテックス)ジャケット「Sperro SV Jacket(スペーロ SV ジャケット)」が発売されました。GORE-TEXとは、防水性と透湿性を兼ね備えた高機能素材のことで、アークテリクスの数多くの製品に採用されています。
表地・裏地のナイロン素材には、Aquafil社とのパートナーシップにより開発された再生ナイロン糸「ECONYL®糸」を使用。漁網やカーペットなどを化学的にリサイクルして製造された糸で、製品が修繕不可能な状態となり回収されると、ナイロン素材の部分は再びECONYL®糸に再生・循環されます。さらに、従来の製品より交換しやすいジッパースライダーを採用するなど、製品の設計段階から寿命終了後に至るまで、全てのプロセスに循環型アプローチが組み込まれています。
ケアと修理で長く愛す仕組み「ReBIRD™(リバード)」

アークテリクスではケアやリペアをおこなう「ReBIRD™」を展開しており、System 0™を実践していく上でも欠かせないサービスです。今回、新宿ブランドストアでクイックリペアの実演を見学しました。

まずはジャケットのジッパー修理について。ジッパーを閉めるための部品「スライダー」は、従来製品では外れない仕様となっていたところ、今回発売されるスペーロ SV ジャケットでは、工具を使わずに外せるように改良され容易に交換が可能となったそうです。

リペアコーナーにあるこちらのマシンは、GORE-TEX生地の修理をおこなうための専用機器。ダメージを受けた生地をダイカットマシンでくり抜き、専用のパッチをヒートプレスマシンで接着する工程を見学しました。

単に製品の寿命を延ばすだけではなく、専門知識を持つスタッフと対面でコミュニケーションを取る時間そのものも、アイテムをもっと愛したくなる理由のひとつなのかもしれません。
気候変動に立ち向かうアプローチはまだまだ進化中!
近年、各地で発生する山火事や、記録的な猛暑、水害など、気候変動が山に影響を及ぼす事例は増え続けています。そんないまこそ、「山を楽しむ」から「守る」へ進化を続けるアークテリクスの取り組みに注目してみませんか。
Text:Kagari






