
「気になる10代名鑑」1322人目は、尾﨑礼菜さん(18)。モザンビークの子どもたちに「子どもの権利」を伝える手段として、よさこいを用いてプロジェクトに取り組んでいます。これまでザンビアでも国際協力の経験のある尾﨑さんに、大切にしている共生の考え方や今後の展望について話を聞きました。
尾﨑礼菜を知る5つの質問

Q1. いま、いちばん力を入れている活動は?
「モザンビークで子どもの権利を伝えるプロジェクトです。今年の夏に、現地の小学校との交流や、よさこいを通じたワークショップを企画しています。
モザンビークでは、早期結婚など子どもの権利が十分に守られていない現実があります。もちろんわたしたちがすぐにその状況を変えられるわけではありません。しかし、よさこいを通して、子どもたちと信頼関係を築き、一人ひとりの夢や想い、声を聞いて、その声を未来へつないでいく活動に取り組んでいます。
わたしは高知県出身なので、これまでよさこいに親しんできました。モザンビークには、長年現地で活動している団体によって鳴子が持ち込まれていて、子どもたちにもなじみがあるんです。よさこいには年齢や言葉の壁を越えて人を笑顔にし、みんなをつなぐ力があると思っています。だからこそ、子どもの権利を伝えるための手段としてよさこいを活用しながら活動しています」
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Q2. 活動を始めたきっかけは?
「NPO法人四国グローバルネットワークという活動を通し、モザンビークの小学校とオンラインで文化交流をしていたことです。その中で、現地の女の子と『次は日本で会おう』と約束を交わしました。しかし、その後、その女の子は結婚・出産によって学校に通えなくなったことを知ったんです。現地では10歳ほどの女の子が早期結婚をしている現実があることを聞き、子どもの権利について考えるようになりました。
モザンビークの子どもたちとも交流を重ねる中で、実際に現地へ行って同じ時間を過ごしたいと思うようになりました。そこで、子どもたちに『自分にも権利がある』ということを伝えるきっかけをつくりたいと考え、この活動を始めることにしました」
Q3. 活動するうえで、大切にしていることは?
「いちばん大切にしているのは『共生』という考え方です。国際協力というと、どうしても支援する側とされる側という関係になりがちですが、そうではなく、お互いを対等な存在として尊重することを大切にしています。
中学校3年生のときに、ザンビアを訪問して、ストリートチルドレンの子どもたちと関わる機会がありました。わたしなら明日の食事が心配になれば落ち込んでしまうかもしれませんが、現地にはお金がないなりの幸せの見つけ方や価値観があることを知り、それにすごく驚かされました。
だからこそ、『こうしたほうがいい』と一方的に伝えるのではなく、まずは相手と同じ時間を過ごし、寄り添いながらいっしょに考えることを意識しています。今回のモザンビークでの活動でも、子どもたちに何かを押し付けるのではなく、よさこいを通していっしょに笑顔になれる時間を大切にできたらと思っています」

Q4. 最近、新しく始めた挑戦はありますか?
「最近の大きな挑戦は、トビタテ!留学JAPANに採択され、タンザニアでNGOインターンに挑戦することです。
中学3年生のときにザンビアを訪れた経験から、物資やお金を渡すだけではない支援のあり方に関心を持つようになりました。その中で興味を持ったのが、事業を始めるための資金を貸し出し、自立を後押しする『マイクロファイナンス』です。
タンザニアでは、そうした取り組みを行うNGOでインターンをする予定です。現地で実際に活動する人たちから学びながら、生きるためのスキルや仕事を生み出す環境づくりについて理解を深めたいと思っています」
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Q5. 将来の展望は?
「将来どんな職業に就きたいかは、まだ決まっていません。しかし、『共生』を軸に、一人ひとりが自分の声を持ち、自分の未来を選べる社会づくりに関わりたいと考えています。
共生というテーマはすごく幅広いので、まずは大学でビジネスを学びたいと考えています。また、この夏に挑戦するタンザニアでの活動も、自分にとって大きな学びの機会になると思っています。
これからもさまざまな国や地域に関わりながら経験を積み、自分なりのかたちで共生を実現できる人になりたいです」

尾﨑礼菜のプロフィール
年齢:18歳
出身地:高知県高知市
所属:英数学館高等学校IBコース、トビタテ!留学JAPAN 11期生、高校生ユニットMiracoi 共同代表、学生団体トンガリーズ、学生団体とびら
趣味:旅行、アウトドア
特技:水泳
大切にしている言葉:「我逢人」
尾﨑礼菜のSNS
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Photo:Nanako Araie
Text:Yuka Miyazaki






