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カナダの日系コミュニティの活動。Mizuki in Canada #13【Steenz Abroad】

カナダの日系コミュニティの活動。Mizuki in Canada #13【Steenz Abroad】

こんにちは! 現在カナダに留学中の安岡美月です。「Mizuki in Canada」では、カナダでの経験や発見をお届けしています。前回は日系カナダ人のコミュニティと歴史についてお届けしました。今回は日本とカナダの交流や、カナダでの日本文化継承の活動についてお話します!

日本とカナダの繋がり

日本とカナダは第一次世界大戦以前から人々の移住などを通して交流を続けてきました。第二次世界大戦後には、日本人や日系人弾圧の時期もありましたが、現在では非常に友好な関係が築かれています。実際に、多くの日本人が留学や就職を機にカナダへ移住し、同様の理由でカナダからも日本を訪れる方が増えています。

カナダに来て感じたことは、日本や日本語、日本文化に興味を持っている方がとても多いということ。中でも日系コミュニティによる日本文化の継承活動は活発です。今回は様々ある継承活動の中でも、実際に訪ねた場所や参加しているものをご紹介します。

日本庭園の設立

わたしが住むアルバータ州には、日本庭園が2か所あります。今回は実際に訪れることのできた南部にある「日加友好日本庭園」についてご紹介します! ここは1967年に日本とカナダの恒久的な友好関係を願って、19世紀後半から20世紀後半にかけて移住してきた、日本人やその子孫によって設立されました。

名前の通り、日本の伝統的な庭や、住宅が再現されています。庭園には、池泉や景石、橋など緻密に再現されています。また、一般的なカナダの住宅にはない「縁側」は大人気のようで、訪れた友人からは、「いつか本物の縁側でくつろいでみたい」という感想も聞きました!

毎年冬にはライトアップも行われ、メープルのようにカナダを代表するモチーフと、富士山など日本を象徴する装飾が組み合わされています。ひと目で両国の特徴が感じられて、素敵でした。


室内には、扇子や切子などの工芸品や日本に関連のする本が並ぶ物販エリア、抹茶やメープルを使ったドリンクやお菓子が販売されている喫茶エリア、日本語教室や伝統芸能を披露できるエリア、そして展示エリアがあります。常設展示では日本とカナダの歴史や日系コミュニティについて学ぶことができ、特別展も開催されています。

沖縄系コミュニティ三線グループ

次に三線のグループについて紹介します! こちらはわたしも参加をしているコミュニティです。沖縄にルーツを持つ方々を中心に活動しており、月に2回、唄三線のレッスンを行い、時折発表会も開催しています。

わたしは海外に滞在する際は必ず、日本文化をひとつ以上持って行くと決めているのですが、今回は三線にしました。大学内で三線を運んでいるところをたまたま日系人の職員の方に声をかけていただき、それがきっかけで、このグループに参加することになりました。現在は、沖縄にいる先生とオンラインで繋ぎながら指導を受けています。

レッスンの様子(普段は対面で集まって、先生とはオンラインで繋いでいるのですが、この日は諸事情により全員自宅からです)

今回、三線をカナダに持って行くと決めたはいいものの、本格的に練習を始めたのは、去年の夏ごろでまだ1年も経っていませんが、「工工四(くんくんしー)」という漢字で書かれた楽譜を読むところから始め、いまでは「安里屋ユンタ」などの古典民謡から「島人ぬ宝」「オジー自慢のオリオンビール」といったポップスまで弾きこなすことができるようになりました。もちろん唄もセットです!

日系コミュニティ・新年パーティー会場での演奏会にて

アルバータ州の南部エリアには、三線グループの他にも日本舞踊やよさこい、和太鼓、空手などに取り組んでいる方々がいます。ちなみに、カルガリーやトロントにはエイサーをやっている方々がいるそうです!

日系コミュニティの集まり

日系の方々が集まる会は、年に数回、開催されています。年始やお盆、他にもコミュニティの周年記念日のときなどに行われます。ここでは日々練習をしている伝統芸能のチームが発表したり、日本とカナダの歴史を継承したり、日系の方々の繋がりを強める貴重な交流の場となっています。

わたしは今回、1月の新年パーティーにご招待していただき、グループでの演奏に加えて、ソロでも唄三線を披露させていただきました! 今回は新年にふさわしい、「豊年音頭」とわたしが大好きな「三線の花」を演奏しました。

前学期にも大学のイベントで披露したことがありましたが、まさか留学先で、大人数の前で披露する機会があるとは想像もしていませんでした。日本人として文化をひとつ広めることができて、とても嬉しく思っています。

パーティー会場での演奏

コミュニティでの交流を通して

留学前は、大学外で人脈を広げることはとても難しいと思っていました。でも、実際に来てみると、三線一丁でこれほどにも多くの方と出会うことができたり、様々な歴史や経験を聞く機会が増えたりと、想像以上に世界が広がりました。これまで知らなかった出来事にたくさん触れることができ、特にカナダでの文化継承活動には感銘を受けました。日本から遠く離れた地でも日本文化を大切にしていることに触れ心が温かくなりました!

安岡美月のプロフィール

2006年生まれ、福岡育ち。9月から1年間、教育や社会学の勉強のため、カナダ・アルバータ州に留学中。大の動物好きで、実家では4種7匹の動物を飼っている。特技は言語習得と三線。3ヶ月もあれば日常会話くらいまではできるようになる。

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Mizuki Yasuoka

2006年生まれ、福岡育ち。立教大学Global Liberal Arts Program在学中。福岡市のNPO法人「アジア太平洋子ども会議イン福岡(APCC)」にて、同窓会組織 BRIDGE CLUB Japan プレジデントを務め、国際本部 BRIDGE CLUB International Organisation のヘッドオフィスメンバーとしても活動。同団体による子ども大使として、ブータン、タイ、台湾への派遣を経て、中学生で単身カナダへ留学。その後、第57回国連人権理事会(UNHRC)に出席するなど、国際的な経験を積んできた。これまでの活動で培った国際感覚とネットワークを活かし、現在も国際交流・異文化理解・教育の分野で活動を継続中。

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