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120点の日も30点の日も、愛して踊ればいいんじゃない?“一度きり”を楽しむフリースタイルダンサー【Taiga Fujisaki・19歳】

120点の日も30点の日も、愛して踊ればいいんじゃない?“一度きり”を楽しむフリースタイルダンサー【Taiga Fujisaki・19歳】

「気になる10代名鑑」の1234人目は、Taiga Fujisakiさん(19)。フリースタイルを主軸として、さまざまなジャンルを織り交ぜた独創的な身体表現を追求しています。即興ならではの“一度きり”の魅力を楽しみながら、表現を続けるTaigaさんに、創作を始めたきっかけや人生観について聞いてみました。

Taigaを知る5つの質問

Q1.いま、力を入れていることは?

フリースタイルを中心に、サークル活動などで仲間と日々踊っています。

フリースタイルはその名の通り、曲の雰囲気にあわせて動きを変えたり溜めや静寂が生まれるポイントを予測して、からだの動きをはめたり、その瞬間に流れている音をどう表現するかを考えていきます。うまく音と動きが噛み合った瞬間は、本当に気持ちがいいんです。ポッピングやアニメーションといった、筋肉を弾くようなロボット的な動きをベースとしながら、その場の空気に合わせてスタイルを混ぜながら踊っています。

最近は大会にも挑戦していて、在籍している大学のダンスバトルでは1年生の部で優勝することができて。関東圏の大学のダンスサークル対抗戦『First Challenge』では、ショーケースの振付制作にも取り組みました。

まだ大きな実績があるわけではありませんが、スタイルをひとつに決めすぎない、余白のある状態が、いまの自分の強みだと思っています。肩書きがフワッとしていて、存在が固定されていないぼくだからこそ、どんなジャンルや音にも柔軟性をもって応えられるような気がしているんです

 

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Q2.活動を始めたきっかけは?

ぼくがダンスを始めたのは、高校1年生のときです。単純にも、ダンス部の発表を見て『これは格好いいし、目立てるぞ』と思って(笑)。

本格的にいまのスタイルに向き合うようになったのは高校3年生の6月、ダンス部の部活を引退してからのことです。毎週のようにプロダンサーが開講しているレッスンに通う中で、プロダンサーのKELOさんに出会って。

アニメーションの身体の使い方を教わっていたのですが、KELOさんはレッスン後に必ず参加者一人ひとりと向き合ってフィードバックをくれるんです。なかでもKELOさんがかけてくれた『そこにあるものを感じなさい』という言葉がすごく印象的で。彼の考え方には大きく影響を受けました

Q3. 活動で大切にしていることは?

一度きりしか生まれない価値を大事にしています。

ぼくの即興のダンススタイルのいいところは、よくも悪くも一回きりなところだと思っていて。そのとき流れている音楽、着ている服、いっしょにいる人、自分の気持ち、天気など、踊るときの条件はいつも必ずどこかが変わる。だから、毎回違う価値を生み出すことができるんだと思うんです。

もちろん、毎回うまくいくわけではなくって。出来栄えが120点のときもあれば、30点のときだってあります。ただそれでも、毎回同じ身体の動きで平均点を出し続けるよりも、120点が出ることを夢見て、『ここ、こんなふうに表現したら格好いいんじゃね?』と試行錯誤しているほうが、ぼくには合っていて。

ダンスには正解はないけれど、トップにいるダンサーほど、ただ気持ちよさそうに踊っているように見えます。だから、形式化されたもので生まれない、どこにいくか分からない気持ちよさ、面白さにかけたいんです」

Q4.活動を通して、実現したいビジョンは?

人間一人ひとりが持っている哲学や価値観みたいなものを、もっと外に出せるような社会になったらいいんじゃないかと思っています。

世界には、ダンスという文化以外にも、もっと面白くてかっこいい概念や文化がたくさんあります。同じように、人間も一人ひとりが、経験から学んだことや、哲学に裏打ちされた考え方を必ず持っているはずで。でも日本の社会では、ときどきそれを俯瞰してしまったり、建前を優先してしまったりして、自分の考えを外に出すことを遠慮してしまうことも多い気がしています。

本当は、みんなそれぞれに素晴らしい哲学や経験を持っているのだから、もっとその個人の価値が、社会の中心としてちゃんとフォーカスがされるようになったら嬉しいです。自分を表現するって、人間っぽくて、いいですよね」

Q5.将来の展望は?

気の向くままに、変わり続けたいです。

ぼくは、将来どうやって生きていくかまではまだ決め切れていなくて。冒険したり寄り道したりしたい気持ちがある一方で、正直、どこかで安定したい自分もいるんです。

昨年の夏に三浦半島を訪れたときに、立ち寄ったお店の店主に人生相談に乗ってもらったことがあって。そのときに『それなら尖り続けたらいいんじゃない?』と言われた言葉が、すごく印象に残っていて。気分屋で何者でもないぼくですが、ありがたいことに、そんなぼくのダンスや価値観を面白がって応援してくれる人がたくさんいます。だから、なんとかなるかなと思えてきていて。

1年後も10年後も、何を考えているかわからないみたいな状態が続いたら、いろんな経験ができて楽しいんじゃないかなって。周りへの感謝を大切にしながら、気楽に、変わり続けていこうと思います」

Taigaのプロフィール

年齢:19歳
出身地:神奈川県寒川町
所属:慶應義塾大学総合政策学部、Dance Unit W+I&Sドゥブルベ
趣味:横道にそれる
特技:長距離を徒歩で移動すること
大切にしている言葉:大切にしている言葉:全許 Spread love

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Photo:Nanako Araie
Text:Taishi Murakami

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Taishi Murakami

ライター

ライター。2025年4月にSteenzへジョイン。慶應義塾大学2年。大学生活の傍ら「気になる10代名鑑」での記事制作を担当。スタートアップ、パブリックアフェアーズ、終活やケア領域まで多様なテーマに跨って活躍している。

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